羽生結弦のアイススケートが行われるという事で八戸市のホテルが暴騰状態にあるようだが、そのうちの事業者「ホテルセレクトイン八戸中央」が虚偽の内容によって営業妨害等を受けているとして、悪質な場合は法的措置を行うと予告した。どんなに批判を受けても穏便に済ませる事が多いホテル事業者が法的措置を持ち出すのはかなり異例であり、実際に行われるとすれば全国初だろう。
今回の問題の発端は「予約できなかった」とか「弾かれた・キャンセルされた」といったそれぞれの断片的な情報(ツイート)がまとめサイト等によってまとめられ、2つのそれぞれ独立した全く関係の無い問題が1つの問題に整理され、よって全てこのホテルの問題では無いかという風に結論づけられた可能性が高い。まず誰かがこのホテルは取れなかったとか高かったとツイートした後、別の人がホテル名を出さずに「キャンセルされた」と言った事により2つの問題が合算されたという事で、ネット上ではよくある問題でありどちらにせよ情報の整理及びファクトチェックが重要となる。公式が事実を否定している以上、価格が高騰したのは事実であるが、それ以外の問題、すなわち予約サイトのトラブルや勝手にキャンセルされた等は当該ホテルでは無い別のホテルなのは確定なのである。勝手にキャンセルされたのも予約サイトの仕様で通常では想定していない数分間に数百部屋の申込が殺到すれば総部屋数以上の申し込みを受ける事になるので挙動としては全員キャンセルみたいな形になるのだろう。自分で調べず、確認せず何でもかんでもリツイートするのは危険というのが露呈した一件であろう。
