10月から雇用保険が値上げされる。この理由について政府は明確な発表をしていない。しかし感染症における雇用調整助成金等の配布に伴い雇用保険の貯金が底を尽きその穴埋めである事は明らかだろう。感染症が無ければ数兆円近い貯蓄があったとされており、いわば値上げするという事は感染症を国民のせいにしている事と同義であるのは言うまでも無い。配れ配れとばかり報道してそれに対してその穴埋めを補うべく労働者を更に苦しめる横暴かつ搾取に近い施策が行われる件に関して殆どマスコミ報道されていないのがおかしな話であるが、感染症を国民のせいにしていかに天引きで取り返してやろうかという考えしか持っていないのは非常に残念である。天引きなら気付かないしバレないというのは大間違いである。
ザックリ計算すると上のようになる。雇用保険はいわゆる月収の3%と定められているがこれが5%に、農水等の一部の職種に関しては4%から6%に値上げされる。一般的な社会人であればランチ1回分の価格が天引きされ政府に上納されるのである。人事関係では既に知っている人も多いかもしれないが、本来春に引き上げる予定が延期が発表されたとの事であるが、それを決めた時はここまで電気代もガス代もガソリンも高くなかった訳であり、昨今の物価高騰の情勢を踏まえれば再延期するのが妥当であると言えるだろう。総理が一言言えば延期できる訳であり、早急な判断に期待したい。
