岸田総理が、全国旅行支援(GOTO)とイベント割を10月中旬から開始すると表明した。支援金額や地域クーポン対応店舗等の詳細なオペレーションは未定である。一方、県民割は殆どの都道府県で9月末に終了する事となっており、こちらの取扱をどうするのかについてもまだ発表されていない。現在ほとんどのホテルでは県民割を目当てとした駆け込み予約が殺到している状況であり、3回接種または陰性証明を条件に1万円のホテルに実質3000円(割引5000円・クーポン2000円)で泊まれるのだから乗っからない手はないだろう。
個人的には駆け込み等の混乱を避ける為、県民割を10月中旬まで延長して翌日からは全国旅行支援という感じでシームレスに接続してもらいたいが、そうなると延泊者・長期滞在者への対応が面倒になるという側面もあり得る。延泊者や長期滞在者は一律申込日に実施された支援を適用するという規定にすれば問題ないだろう。
表向き感染者の減少を理由に挙げているが、支持率下落を受けてやれる事は何でもやる、保留にしていた案件をガンガン進める方針に舵を切ったのだろう。決断と実行を謳いつつ「検討に検討を重ねる」を連呼する検討使が総理でいいのかという反対意見は多数出ているのが現状だ。政府は国民一律現金給付は効果が低いのであまりやりたくないようだが、生活が苦しいのは住民税非課税世帯だけとは限らない訳で貯金せず経済を回すと一筆書かせたうえで国民全員への現金一律給付も議論してもらいたいものである。
