ストア更新に出てくる「Android システムのWebView」って何?

結論から言うと、ウイルスではありません。

WebViewアプリは、ほぼ全てのアプリの根幹となる技術で、簡単に言うとブラウザです。
家の基礎や、自動車でいうタイヤやバッテリーに匹敵するAndroidスマホの動作になくてはならないアプリです。
このアプリがないと、ほとんどのアプリは動作できません。
(例えばYouTubeを起動した時に出てくるホーム画面やLINEやPlayストアもWebView技術を使っています)

詳細を読んでも何のことかさっぱり分からない、入れた覚えもない、修正点も分からない、ということで
怪しいアプリ3拍子が見事揃っていて怪しいわけですが、Android OSを使っている人はこの「WebViewの更新」からは逃れられません。
アンインストールが押せるのでアンインストールできるように見えますが、実は一番初期のバージョンに戻すだけでこのコンポーネント自体を根っこから削除することはできません。無効にすることもできません。

ブラウザなので、最新の脆弱性やセキュリティ等から保護するために、定期的にこの更新が配信されています。

せっかくなので、コメント欄に寄せられている文句に答えておきます。(開発者でも何でも無いですが分かる範囲で)
Q:更新ばっかうざい。
臨時のWindows Updateだと思えば気が軽くなります。

Q:ふざけてんの?
ふざけてませんが、対応が遅い、説明不足な感じは否めませんよね。
何か実行できたり新機能が増えたり、そういう系のアプリではありません。単純に目には見えない縁の下の力持ちなのです。

Q:メインで使っているブラウザの挙動がおかしくなった。
ドルフィンブラウザ等との相性が悪いようです。Chromeなど他のブラウザを使いましょう。
またここのコメント欄に書いても改善されません。ドルフィンブラウザのサポートに指摘しましょう。

Q:容量食いすぎ。更新しすぎだろ。
確かに容量は50MB前後と大きいですね。
更新の多さはセキュリティの脅威に対応するためにどうしても多くなってしまいます。

Q:無能が作って給与もらってるアプリ。
といわれたらどうしようもできませんが、縁の下の力持ちというか家の基礎だと思ってもらえば。

Q:なにを改善したのか不明。
これは早急に改善してもらいたいですね。
ただ「○○メソッドの追加」など専門用語を並べられても一般人には理解できないのでパフォーマンスが前のバージョンに比べて何%向上したのか数値で書いてもらえるとわかりやすいですね。

Q:広告ブロックされない。
A:広告のブロックアプリではありません。

この事はよくあるスマホの使い方雑誌にも載っておらず、キャリアに問い合わせても曖昧な答えしか返ってこないと思います。
WebViewとは「ブラウザ」であってウイルスではない、怪しいアプリではない、ということを覚えておきましょう。

一部の端末では、android webviewを使わないようにすることができます。
こうすることでいわゆる「不具合」を回避することができ、場合によっては電池持ちが向上する場合もあります。
開発者オプションの「webviewの実装」でwebview以外の項目、例えばChromeを選びます。
そうするとサクサク感は少し下がりますが、電池持ちはよくなります。不具合解消に繋がるかもしれないのでお試し下さい。