松屋、完全非接触店舗開業 タッチパネル注文で券売機渋滞解消

松屋が完全非接触店舗を開業したという事で、実際に行ってみた。全国15店舗程度であり、公式ページから対象店舗を検索できる。

それぞれのブースが半個室のようになっており、隣の席との間仕切りが設置されている。今後行動制限が出てくる可能性等も見据え、感染症騒動が長期化すると考えたのだろう。注文は各席ごとに設置されたタブレットを用いて行い、料金は先払いから後払いに変更となる。多くの松屋では券売機が1台設置であり後ろの客に急かされてゆっくり選べないというデメリットがあったが、これであればゆっくり選ぶ事が出来る。

タッチすると注文画面になり、このように注文したい商品を選ぶ事が出来る。

商品を入力し、最後に注文するボタンを押すと厨房に注文が飛ぶ仕組みになっている。料理が完成したらタブレットに通知が届き、自分でカウンターまで取りにいく。追加注文の際はタブレット自体が固定設置なのですき家のように席番号の入力は不要であり、一度頼んだ後にサイドメニュー等を頼むのも気軽に行える。

そしてこちらが今回注文したネギ牛めしである。美味しく頂いたが、食器の片付けも勿論セルフであり、最後に伝票を持って自分でレジに出向いて会計をする。現金・クレジット・電子マネー・バーコード決済に対応しており、クレジットに対応したのは大きな進歩と言えるだろう。当時問題となっていたワンオペだの強盗だのという問題を解消する点で券売機が登場した経緯があるが、客が増えた事により今度は券売機行列問題が出てきた為、すき家と同じようにタブレット注文での後払い会計に変更した点では大きな変革と言えるだろう。牛丼屋と言えばこれまでついたても無く狭い席に密集して掻き込むというイメージであったが、感染症騒動以降各社投資を強化している印象であり特に今回の完全セルフ店舗は行政から得た時短協力金を感染症防止の為に使うという点で良心的な企業なのかもしれない。この方式の全店展開に期待すると共に、未だに完全フルサービスを貫く吉野家がどのように対応するのか今後の行方を見守りたい所である。