ファミマのシルバニアくじ炎上事件について、オーナーやSV等交えて話合いが行われた結果、全額返金、景品は客に贈呈という扱いになったようだ。
開始時刻以前に2枚抜いてクジを展開した以上クジとしての意味が無くなるので全額返金(4万円超)なのだろう。そして客が主張していた以下の部分について議論を深めたい所である。
勝手に取っていたのは窃盗:コンビニでは殆どの商品が前払いであるが、店長が承認すれば後払いにも出来る。仕入れた時点で本部としての売上は確定しておりレジで払わなければオーナーが痛むだけで本部は痛まない仕組みも踏まえれば今回は店長が承認していたので倫理上はともかくシステム上は問題無い可能性が高い。噂では10時以前は打てないとか打ったら怒られるとか噂があるようだが、詳細は不明。後払いが窃盗ならばsuicaで乗車したら窃盗(今は切符を持ってないけど後から払うつもり)という事になるが、どちらにせよ店が告発しないと窃盗は成立しないと思われる。
10時以前に取っていた:10時というのはファミマ独自の規定で、エポック社は関与していない。実はそれより早く入荷したりしているがトラックを追いかけてロット買いしたり深夜に買いに来たりして普通に買いたい客が苦情を上げた事からファミマ内部で10時という規定が出来たのである。これはファミマ内部の規約違反という事で、契約更新時にマイナスになったり今後の一番クジ納品停止等になる可能性が高い。
景表法違反:オーナーは「法律に詳しくないので景表法は知りません」と逃げていたが、景品が無いにも関わらず「終了」等のシールを張らずあるように見せかけて客にクジを引かせ、半分以上引いた所でその旨を伝えたのであれば、景表法違反(有利誤認)に当たる可能性が高い。これはそういうつもりがあるかないかに関わらず消費者庁が違法と言えば違法になる。優良誤認は合格率100%を謳いながら実は50%だった・空間除菌99%は嘘だった等、数値に関する違反の場合はこちらに該当する。高額商品が当たると謳いながら送っていなかったクロスワード業者が過去に摘発されている。
詐欺:詐欺だという意見もよく聞かれるが、詐欺とはお金を払ったのに見返りの商品やサービスが無かったケースを指す。例えば1000円で1億円が当たると言って1000円出したのに何も無かった、100万出して車契約した途端音信不通、CPU注文したら空箱だった等。今回60回クジを引いて2回分の返金がされていなかったのでその部分については詐欺と言えるだろう。58回分はお金と引き換えに商品を得ているのでここは正常な取引だ。ただし詐欺は加害者側が「そういうつもりはありませんでした」「うっかりミスでした」「どうやって証明するのか」とか言われればお咎め無しなので祭りの屋台で通報しても何も摘発されないのはそういう部分なのだろう。
これらを踏まえると、今回のケースは景表法違反と内部の規約違反に絞り込む事が出来る。契約解除まで行くかは不明だが今回の当該店舗の一番クジ納品停止は確実であり何らかの処分が下される可能性が高い。「他の店舗でもやってるんじゃないか」という声も聞かれるが、そのような不正をやっている店舗は今すぐ止めて頂き、引きたいなら客の立場でお金を出して堂々と引くべきである。
