磐越西線の崩落現場残る爪痕 住民衝撃も早期復旧望む声多数

磐越西線の崩落現場に行ってみた。喜多方駅から1km近くであり、駐車場も用意されていて撮り鉄スポットにもなっていた場所である。JR東は「安全が確認できていないのでまだ行っていない」と言っているが、人柱覚悟で行ってみたが高速含め道路は問題無く通れた。自分の線路が破壊されたのに安全性を理由に調査しない鉄道会社は極めて異例であり、おそらく直す気が無いから積極的では無いのだろう。

こちらは喜多方駅である。写真で見るよりも随分と大きく、色とりどりの花が綺麗に咲いていた。ところどころ道路の速度標識が変な方向を向いたりしていたが、後々修正されるだろう。

SLばんえつ物語は運休という掲示が出ていた。公式サイトに上がっていた被害の内容等も見る事が出来る。発車標や時計もある事から喜多方駅は割と力を入れている駅であり、喜多方以東ならば自分で直しただろうというネット上の意見も多い。

喜多方駅から山都駅方向に1kmほど進むと、ナビでは見づらいが鉄道と車道の並走している橋の場所があり、そこが今回の現場だ。遠くから見ると分かりづらいが、ズームすると確かに折れている。

JRが復旧の手順を取らずすぐにこの区間を運休としたのはこの写真を見れば明らかであり、応急処置はもはや不可能なレベルである。JR東が赤字区間の災害復旧に対して自分で金を出して修理し鉄路を復活させる事はまず無いので、バス転換をするか、鉄路を望むならば国や自治体が金を投入するしかないだろう。過去には上下分離方式で復旧した例もあるようであり、全く選択肢にない訳ではないようだ。非電化なのが不幸中の幸いであったが、逆に危ないので電車を低速で走らせてテストするのはまず無理だろう。

電車がここを走れば良い景色になるのだろうなと思いつつ、県の看板が割と皮肉というか県の看板が全てを表しているに過ぎない。

周辺道路は柵が変形したりヒビが増えたりしているが走行に支障はなく自動車がパンクする事もなかった。こちらはJRではなく行政の管轄であるが、早急に補修してもらいたいものである。

速度標識が変に傾いたり根元から曲がっているような標識も見受けられ災害の大きさを物語っている。当分はバス代行輸送になるのだろうが、その後の議論も避けて通る事は出来ない。まずは地域住民が鉄路を望むのか望まないのか、望むなら費用は誰が持つのか、国が持つのか自治体が持つのか、山積する課題を乗り越えてもらいたいものである。