au障害で現在も音声通話の不通が続いており技術陣には頑張ってもらいたいと思う所であるが、会見も拝見したが丁寧に説明されており通信に完璧は無く闇雲に通信事業者を叩いても意味の無い事であり客の方でもリスクヘッジを行う必要があるだろう。総理や総務省まで必死になって建設的な議論をせず携帯事業者を叩く姿は大の大人がやる事ではなく小学生並みのクオリティとしか言いようが無い。叩いても障害が直る訳では無くただ現場に負荷を掛けるだけというのは東電事故時に総理が乗り込んだ件を見れば理解できる所である。
海外のスマホではSIMフリースロットが2つある「デュアルSIM」を搭載したスマホが多数販売されているが、国内では販売されていない。万が一何かあった時に他社店舗に持ち込まれたりすると困る、掛け持ちで使う人は殆どいないのでコストを抑える為にデュアルSIMにしていないのだろう。
デュアルSIMというのは単純にスマホ内にSIMフリースロットが2つあり、端末側でそれを切り替えて使う事が出来る。当然電話番号等も切り替わることになるのでそこの論点は整理が必要であるが、ある通信事業者がダウンしても客は正常な事業者に簡単な手順で切り替える事が出来るので「スマホ自体が全く通話通信出来ない」「緊急通報も出来ない」という事象は回避する事が可能である。記者がauに対して緊急通報が出来ないのは人命に関わると叩いていたが、通話が出来なければ緊急通報も出来ないのは至極当然の話であり緊急通報のみ疎通させるのは技術的に不可能である。
通信はWi-Fiや他社のテザリング等を受ければ何とかなるので良いにしても、通話は代替しようがない。公衆電話を使えばと言うが、山頂で遭難して他に連絡手段が無ければ終わりである。通話が死んだ時の対処法は違う通信会社を使うしか無いのである。日本では1端末=1契約みたいな傾向が主流であるが、海外では2社・3社契約していて切り替えて使う人が多くその点では日本はグローバルから大幅に周回遅れしているという部分は否めない訳で、国内の通信会社もデュアルSIM向けのスマホ及び格安プランを出す等の工夫を期待したい所である。
