au障害の復旧が長引いている。上位ネットワーク層の修正は完了したようだが、現在も通話通信に制限が掛かっており通話は出来ない場合が多い。再起動や機内モード、モバイルデータオンオフを行うと順番が後回しになり余計繋がらなくなる。
マスコミは「東日本で17:30に復旧した」等と放送したが、あくまでも上位層の問題を修正したのがこの時刻であり、末端の端末が通話通信できるようになるまでには基地局、加入者DB等の多くの機器を経由する必要があり個々の端末の状態や基地局、地域によっても異なるので4000万近いユーザーの手元にある末端の端末全てが17:30から一気に通話通信できる意味では無い。完全に元に戻るまでは1週間程度掛かるかもしれない。総務省が「見込みを出せ」等と尻を叩いたのかもしれないが、時刻を出せばその時刻に使えると思い込むのは素人客であれば当然だろう。あたかもマスコミは末端端末もこの時刻で全て復旧が完了したかのように報道するので利用者が直ってないじゃないかと激怒したのである。この手の問題は輻輳を考えれば一気に使えるようになる事はなく、じわじわと浸透しつつ使えるようになるのである。一気に100%にしたらまた輻輳が起きるのでそんなリスキーな事をやる事業者はどこにもないだろう。それにしてもauは影響範囲を全国の全端末としたのは良心的な企業である。早く元に戻したければ客一人一人が無駄なトラフィックを飛ばさない事に尽きる。自動車で事故が発生して現場での事故処理が終わっても道が通れるか・車が使えるのはまた別の話、電車で人身事故が起きてもホームに人が溢れたりダイヤ乱れが直るかは別の話、治療が終わっても退院できるかは別の話と言ったところだろう。
客としても輻輳の原因になるような不要不急の通信や動画等の大容量高頻度通信は控えて自宅の固定回線でのWi-Fi等で通信する、不要不急・知人友人家族同士の遊び目的の通話やテスト目的の通話・リロードやリダイヤルは控え、マスコミもショップに苦情や誹謗中傷等が殺到するので時刻だけを切取り報道したりまだ公式が全面復旧を発表していない段階で全面的に直ったと言うような報道は技術的に間違っているので辞めてもらいたいものである。社長も工学部出身の技術畑ならこの辺は分かっているはずなので言えば良かったのに残念な所である。10年以上使い続けている人であれば今までauは全くと言っていいほど回線障害を起こしてこなかったので怒る人は皆無であろうが、利用者も温かく見守っていく必要があるだろう。
