auの障害について、社長が会見を開き「内容を見て補償を検討する」と発言した。内容を見なくても既にこの時点で全国殆どの端末において24時間以上通話・通信が出来ない状況になっているのは明らかなのだから何らかの補償をすべきであろう。
ちなみに規約には以下のように書いてある。
当社は、au(LTE)通信サービスを提供すべき場合において、当社の責めに帰すべき理由によりその提供をしなかったとき(その原因が協定事業者の責めに帰すべき理由による接続専用回線の障害であるときを含みます。)は、そのau(LTE)通信サービスが全く利用できない状態(その契約に係る電気通信設備によるすべての通信に著しい支障が生じ、全く利用できない状態と同程度の状態となる場合を含みます。以下この条において同じとします。)にあることを当社が認知した時刻から起算して、24 時間以上その状態が連続したときに限り、その契約者(LTEデータプリペイド契約者(沖縄セルラー電話株式会社との間でLTEデータプリペイド契約に相当する契約を締結しているローミング契約者を含みます。以下この条において同じとします。)を除きます。)の損害を賠償します。
とある。全く利用できない状態が24時間継続または全く利用できない状態と同程度の状態に補償を行うと書いてある訳で、全国の端末の全てが24時間全く利用できなかったかどうかを断定する事は難しい物の、今回の状態は通信19時間不可・通話39時間不可という事で「全く利用できない状態と同程度の状態」である事に変わりは無く、今回に関しては規定を踏まえた上で特別措置として申告した場合に限り2GBかつ2000円相当のポイントバック、あるいは1ヶ月分の通信費無料等の補償を行うべきではないだろうか。法人等で明らかにauが原因で損失が発生した場合はその分の補償を行うかもしれないが、いわゆる機会ロス(電話回線停止に伴うビジネスチャンス喪失)については補償しない可能性が高い。また、本社に代わってクレーム対応を行った現場のショップ店員や昼夜問わず対応に当たった技術職員等には1人3万円等の大幅な手当を支給すべきであるし、同じくクレーム対応に当たったコールセンター職員にも1人1万円等の手当を支給すべきであり、社長は辞めなくても良いが減給は必要になってくるのではないだろうか。「停止したのは4時間だから補償はしない」と豪語したドコモに対し、auは特に噛みつく様子も無く国の重大事故という判定にも反論しておらず受け入れる可能性が高い。規約主義一辺倒と言うよりは柔軟に判断し規約を上回る補償を打ち出す社風と信じたい所であるが、どのような判断を示すのか今後に期待したい。
