ドミノピザ「1枚買うと2枚無料」で注文殺到・現場悲鳴 影を潜める景表法

ドミノピザが「Lサイズを1枚買うとMサイズ2枚無料」のキャンペーンを展開しているが、注文が殺到し現場が悲鳴を上げているようだ。アプリ限定でプレーンピザ注文不可、その他商品の注文停止等の対策を取っているようである。

本社側は「猛暑だし買う人はいないだろう」とか「割引率的には50%なのでいつも通りだろう」と思ったのだろうが、ツイッター等で一番安いプレーンピザを注文すればかなり安く買えるとしてバズり、注文が殺到しているようだ。ピザ業界、特にドミノでは50%の割引が常態化しているが、それを割引としてではなくコンビニを真似て「1枚買うと2枚無料」と言い出すようになったのは最近のように思う。景表法には以下のように書かれている。
三 自己の供給する商品又は役務の取引において用いられる割引券その他割引を約する証票であつて、正常な商慣習に照らして適当と認められるもの
上記に該当する場合は、10分の2の規定が免除される。
1 一般消費者に対して懸賞によらないで提供する景品類の価額は、景品類の提供に係る取引の価額の十分の二の金額(当該金額が二百円未満の場合にあつては、二百円)の範囲内であつて、正常な商慣習に照らして適当と認められる限度を超えてはならない。
割引ではなく全員もらえる引換券のような扱いならば20%の規定が適用され、例えば2500円のピザならば取引価額が2500円でそれに対しての20%なので無料でプレゼントできる範囲は500円という事になる。1枚買うと2枚もらえるという行為が商慣習的に適当かどうかは議論しなければならないが、少なくとも適当というのは難しいのではないだろうか。そもそも割引相当額を運営が持つという割引のスタイルでありながら、実際は「1枚買うと1枚無料」等のように表記的には景表法に引っ掛かる文言で販促を行っている。これでも持ち帰り限定にしていればまだ少なかったかもしれないが、在宅が多い感染症禍において宅配も可にしたのは完全に本社の読み間違いと言えるだろう。本社側もピザが売れない夏に数字を取りたいのは理解できるが、販促や割引等は商慣習的に適当な範囲で実施してもらいたいものである。