ブックエース「万引きは生活を脅かす」人情に訴える店内掲示でネット話題

書店の万引き被害は深刻であり全国の店舗で「万引きは犯罪です」という掲示がなされているが、ブックエースが新たな掲示に乗り出したという事で実際に店舗に行ってみた。

「万引きはやめてください」と少し表現をマイルドにした上で「1冊の盗難被害を埋める為には同じ本を30~50冊売らないといけない。地域書店の経営を脅かす」等と人情に訴えるスタイルに変えた。本の利益を20%とすると、1000円を売り上げれば200円の利益になるが、人件費等を差し引けば50円程度しか利益はないのだろう。そこで1000円の本が盗まれた場合仕入れに掛けた原価が丸々店舗の損失になるのでその分だけでも最低16冊、その対応に1時間1000円の人件費等も加味すれば30~50冊という計算になるのだろう。いくら返本できるので沢山並べても損しないと言っても殆どの客は立ち読みで帰ってしまうので購入させるまでのハードルが高いのが書店というビジネスモデルである。
具体的にどのような行為が万引きになるのかイラスト付きで明示した上で「人件費も請求します」「店内でも捕捉します」というのも最近らしい内容であると言えるだろう。個人的に捕捉(ほそく)という語彙はなかなか珍しい使い方だなと感じた所であった。書店で働く書店員にも家があり、車があり、家族がいて売上から給与を得て食料品等を買っている訳であり、今まで黙って泣き寝入りしてきた書店業界もそろそろダメな物はダメとしっかり主張すべき時期に来ているのかもしれない。