誤振込はフロッピー原因で「悪く言わないで」読込音に未来を感じた1.44MB

山口県で4630万円を一人に誤振込した件で「使ってしまったので返せない」みたいな報道がされているが、その名簿を役所はフロッピーディスクで金融機関に提出したという。殆ど絶滅したかに思われるフロッピーであるが、未だ現役で使っている所はあるのだ。「フロッピーのせいで誤振込が起きたのではないか」という切り取られた意見が拡散しているが、今回はファイルそのものに誤りがあったのでフロッピーであろうがなんであろうが起きていたに違いない。フロッピーとは1.44MBの円盤状のディスクであり、文書程度しか保存できないが落としても壊れず長期保存に耐えられるという大きな利点を持つ。今でこそUSBとかクラウドとかあるが、1990年代の持ち運べる記憶装置と言えばフロッピーしか無かったのである。Windowsのインストールも当初はFDD何十枚、その後はFDDでブートしてCDドライバを読み込みCDでインストールという形であった。

そしてフロッピーの利点を喧伝するツイートも大きく拡散している。フロッピーは手の平ぐらいの大きさで当方も使った事があるが、フロッピーを入れてファイルを読み書きするとガチャガチャとかギーギーとかいう音を発する。いかにも今読み込んでます、書き込んでますという音が心地よく素晴らしいのである。そして今では鼻で笑われる1.44MBの記憶容量も、HDDが50MBとかいう時代においては革命的であった。ワード文書数枚程度であれば保存できる上、普通のテキストファイルならば全角で70万文字ぐらい入るのだから大変素晴らしい記憶媒体であり当時の殆どのパソコンに標準搭載されていた。軽くて持ち運びしやすく、薄いので管理もしやすい、改変がしづらい、封筒に入れて運べるという点で役所では未だに使われている媒体であるのは事実であるが、ドライブや媒体含めて入手が難しいのが現状でありデジタル庁もそろそろフロッピー廃止を唱えてもらいたいものである。