長野県は横断歩道において歩行者がいた際の自動車の一時停止率が全国1位と言われているが、警視庁のように警察官が朝から晩まで横断歩行者等妨害等の取締りをしている様子も見えない。そこで実際に長野県に行き横断歩道を観察した所、ある工夫が見えた。
答えは簡単、この蛍光色の旗である。車の運転席から見ると小さい子どもがいるように見えるので、思わず止まってしまうようである。そして蛍光色なのでかなり遠くからでも横断歩道の場所を視認可能だ。ドライバー的に言えばそこに横断歩道がある事が分かればいくらでも止まりますよという事なのである。道路が白めである事、周りに何も無いのも大きなポイントと言えるだろう。
この旗は歩行者の有無に関わらず通学時間帯以外も常時ここに置いてあるようだ。そして県外では劣化している旗も多く見かけるが、定期的にメンテナンスしているのか綺麗な旗であった。道路を走ると分かるが、流れが法定-10km/hというのも非常に驚きである。特に首都圏で行われている重箱の隅を突くような横断歩行者等妨害等取締りはクモの巣に掛かった違反者を捕獲するだけで集金目的であり事故防止に役立っているかは未知数である。一方で長野県は取締りをそれほど増やさず1位を維持しているのだから素晴らしい。長野市に聞いてみたが、理由は分からないと言われた。
「信号機のない横断歩道における車の一時停止率」につきましては、2016年から一般社団法人日本自動車連盟(JAF)様が実態調査をしており、昨年も長野県が全国で最も高い停止率となったことは承知しておりますが、その理由につきましては把握しておりません。
令和3年度の調査結果では、長野県内の停止率は85.2%とのことで、未だ約15%の車は停止しないことから、本市といたしましても、横断歩行者の保護につきまして、啓発を推進してまいります。
教育県とか車が少ない・空気が綺麗・水が綺麗・県民性が穏やかという部分もあるかもしれないが、なんでもかんでも取り締まるのではなくドライバーに知らせる・見せる取り組みが重要であり、一時停止率が低い県は長野県の対策を参考にした方が良いだろう。
