iPS不正はなぜ起きたのか 山中氏辞任に言及

将来のガン治療に役立つとされているiPS細胞を作製し2012年にノーベル賞を受賞した山中氏だが、窮地に立たされている。
内容としては端的に言えば研究者による「不正」
論文にグラフ等の改ざんがあったのではないかという内容で、今回は作成者がそれを認めている。(具体的には最初は認めていなかったが調査が進むにつれ認めた)
日産の不正と似たような感じで嘘を書いて人を騙した行為であるから、論文不正は研究の信頼を根本的に揺るがす行為なのだ。こういう系に無知な人は「ああ、STAP細胞あります!の小保方と同じ感じか」と思ってもらっても差し支えない。

複数のメディアを見ていると、不正の原因は3ヶ月に一度のノート提出にあったようだ。
不正を行った研究者のノートは「メモ書き程度であった」という。
ノートを提出させる制度はあるものの、中身をチェックせず提出の有無のみを判断していて、後は研究者の良識に任せていた。
また年に一回匿名でアンケートを実施していたが、それでも防げなかったとしている。

京都大学副学長「研究活動上の不正行為、ねつ造及び改ざんを行っていたことが確認されました。このような事態が生じましたことは極めて遺憾で有り、関係者の皆様及び国民の皆様に心よりお詫び申し上げます」
山中所長「このような論文不正を防げなかったことに関して無力感を感じております。私たちiPS研究所はこのような論文不正を防ぐために様々な取り組みを進めてきたつもりでありました。残念ながらこのような複数箇所に及ぶ論文不正を事前に見ることができませんでした。私たちがやってきた事が不十分であったということが明らかになり、取り返しのつかないことでありますが、心から反省しております。これから今回のことを重く受け止めまして、同じような論文不正が二度と起こらないようにさらに研究所としての取り組み、大学としての取り組み、さらには研究者に対する教育をこれまで以上に行っていきたいと思います」

京大で論文の不正が認められるのは初めてで関係者の処分を行うとしている。iPS細胞の臨床研究や臨床試験には影響のない研究であるという。
山中教授は責任者としての辞職の可能性を問われ「あらゆる可能性を検討する」という趣旨の発言を行い、マスコミによって「辞職の可能性も」と報道されていますが、国民の大多数は辞めて欲しくない!という意見がほとんどでしょう。陣頭指揮を執る山中氏がいなくなると日本のiPS研究が進まなくなるという懸念があるようです。
また、ノート提出を例えば1ヶ月に一度にするとか、匿名アンケートを毎月実施するなど中身のチェックももちろんですが、頻度を上げる必要もあるでしょう。
京都大学はトップクラスの国立大学でありいわば税金によって運営されていると言っても過言ではありません。本来は国民がチェックすべきですが一般国民は専門性が高すぎてチェックできませんから、研究所内部での自浄作用を高める必要があるでしょう。