コンビニで酒・たばこを買う時に有効な身分証は?JTに聞いてみた

コンビニやスーパー等で「身分証明書のご提示をお願いする場合がございます」とよくアナウンスが流れますが、
「身分証明書」とはなんなのか?と疑問に思う人も多いと思います。
調べてみましたが、どこも小売業の身分証明書について一覧を列挙している大手企業はありませんでした。
よって日本のほぼ全ての小売業は、身分証明書の詳細について定義しないまま「身分証明書のご提示を」と言っているわけです。

タッチすればいい、と思っているかもしれませんが、タッチしても風貌が未成年に見える場合は店員は身分証を確認する義務があり、身分証を提示しない場合は販売を拒否できる権利があります。

免許証、パスポート、健康保険証、学生証、社員証
までは思いつくと思いますが、実は他にも沢山あるのです。

たばこや酒の購入では、原則として生年月日がわかり、かつ写真付の身分証明書が必要です。
スーパーやカラオケ等のポイントカードや、診察券では不可です。写真のない学生証も不可です。
(健康保険証は写真がありませんが本人しか持ち得ないものということで例外的に許可されています)
なぜ写真が必要かというと、身分を確認するだけでなく身分証の人物と購入者が同一かどうかを確認する必要があるためです。

旅券法施行規則別表第二に記載されている以下の証明書は、公的機関が発行し、日本ではパスポートと同一の効力を持つとされています。
同一の効力を持つと言う事は、これらを見せても酒タバコは買えると解釈して差し支えないでしょう。(実際買えるかは店員次第??)
これらの証明書は、全て写真付です。
・運転免許証
・運転経歴証明書(交付年月日が平成二十四年四月一日以降のもの)
・小型船舶操縦免許証
・動力車操縦者運転免許証
・船員手帳
・海技免状
・耐空検査員の証
・航空従事者技能証明書
・運航管理者技能検定合格証明書
・猟銃・空気銃所持許可証
・教習資格認定証
・宅地建物取引士証
・無線従事者免許証
・警備業務検定合格証明書
・電気工事士免状
・認定電気工事従事者認定証
・特種電気工事資格者認定証
・戦傷病者手帳
・身体障害者手帳(写真貼替え防止がなされているもの)
・住基カード
・個人番号カード

これに加えて、以下の証明書でもOKです。
・タスポ
タスポを持っている=20歳以上であるという証明ですから、20歳以上であると言う事はタバコのみならず酒も飲めるという解釈になると思います。

この件に関して、JTに問い合わせたところ以下のような返答が返ってきました。JTは顔写真がなくてもよいと書いていますが、概ね上の内容とほぼ同じですね。

このたびは、「20歳以上である事を証明できる身分証明書」とのお問い合わせをお寄せくださいまして、誠にありがとうございました。
弊社の実施する販売促進活動等におきましては、成人であることを確認する際は、氏名・住所・生年月日が記載されている公的な身分証明書にて確認しております。
例えば、運転免許証、各種健康保険証、住民基本台帳カード、住民票の写し、国民年金手帳、戸籍謄本・抄本、印鑑登録証明書、身体障碍者手帳等各種福祉手帳、住民票記載事項証明書、外国人登録証明書(在留カード)、外国人登録票の写し、外国人登録原票の記載事項証明書、船舶操縦免許証(国土交通大臣)等になります。
また、社団法人日本たばこ協会が発行する「taspo」につきましても、公的な身分証明書ではございませんが、弊社「スモーカーズID」の発行時の確認書類として、使用いたしております。
上記以外の公的な身分証明書につきましても、お申し出をいただければ、確認して回答しているところでございます。そのため、全てを網羅しているものではないことにつきまして、何卒、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
なお、未成年者の喫煙は、未成年者喫煙禁止法により禁止されており、弊社では、関係団体と連携し、未成年者の喫煙防止の取り組みを実施しております。
しかしながら、弊社が「20歳以上である事を証明できる身分証明書」を決めているものではなく、状況に応じ、それぞれの販売店様および施設管理者様等が判断されているものでございます。
今後とも、弊社の事業につきまして、ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

 

覚えきれないほど沢山ある事が分かりました。たばこや酒を扱う店員は、もし宅建の証明書を出されても「免許証以外はダメだ」という訳にはいきませんね。もっとも、客も拒否される可能性のある証明書は出さないと思いますが。
これほどの項目を覚える事は不可能ですので、「公安委員会」や「○○知事」など公的機関の証明が入った身分証明書であれば上のいずれかに該当すると考えてよいでしょう。