首都高、630円値上げ 建替不可能で苦肉の策か 深夜割導入、ETC専用化促進


首都高が、2022年4月から上限料金を引き上げると発表した。またそれと同時に0-4時は20%割引する深夜割引の導入、及びETC専用にする出入口を34箇所増やすと発表した。ネットでは「深夜20%はショボイ」と批判の嵐となっている。

法人割引が多少拡充されるものの、料金は上のように普通車で630円値上げされる。特大車では倍近くになる場合もある。あらゆる商品等が一斉に値上げを発表したのも、これの可能性が極めて高い。五輪の1000円値上げ時に一定のデータが得られた(交通量半減、渋滞皆無)ので、それの6割程度であれば庶民の理解を得られると判断したのだろう。いくら値上げされても走る人は走る、というか多くのユーザーは短距離利用が前提なので大して苦情も出ないのだろう。
国交省はネクスコ管内と首都高の料金水準をロジカルにする施策を進めているが、同じ道路・継ぎ目のない道路を走っているのに料金水準が違うというのは理解しがたい。将来的には首都高における上限料金も無くす可能性が高いだろう。完全に29.52円/kmになれば、何周しても上限の支払いだけで済むルーレット族等を追い払える事になる。
首都高は連日朝から晩まで渋滞しており抜本的な渋滞対策が求められているが、一番理想的なのは一度壊して片側3車線で建て直す事である。しかし現実的に建て替えは不可能でソフト面での対応、つまり値上げするしかないと判断したのだろう。首都高が値上げされても外環や圏央道があるのでそちらに移る可能性が高いが、今度はそちらの渋滞が激化する可能性もあり得る。
また国交省が打ち出した本線料金所廃止の前段階としている「ETC専用化」に従う為、34箇所の出入口をETC専用にすると発表した。現金車や未装着車等の場合にはサポートレーンに入って係員を呼ぶ事が必要となる。首都高はほぼ全出入口に係員が常駐しているが、ETC装着率が95%を超えているのに時給1500円の係員を100人近く置いておく事は無駄でしかなく、早急に全ての出入口をETC専用とし、浮いた人件費を設備投資や照明増設、道路舗装に使ってもらいたいものである。
高いのが嫌な人は深夜に走ってくださいという逃げ道を作った点で賢いと思うが、4月からの交通量がどうなるか、渋滞がどれほど減るのか観察していきたい物である。