防水スマホは、あらゆるシーンで防水できると思いがちですが、実はそうではありません。カタログなどの防水と書かれた近くに必ず※印があり小さい文字で注釈が書かれています。
防水についてはIP規格がありますが、第2記号のどれかを満たしていれば理論上は防水と名乗れます。
例えば以下のように書かれています。
IPX5とは、内径6.3mmの注水ノズルを使用し、約3mの距離から1分あたり12.5リットルの水を最低3分間注水する条件であらゆる方向から噴流を当てても、通信機器としての機能を有することを意味します。
IPX8とは、常温で水道水の水深1.5mのところに携帯電話を沈め、約30分間放置後に取り出したときに通信機器としての機能を有することを意味します。
つまり、防水の試験は実際の生活シーンを想定したものではなく、結露、冷たい雨水や海水、塩水、温泉、プール、台風や大雨、豪雨、お湯の場合は故障する可能性があるということです。また丸洗いできると思って10cmの距離でシャワーなど強い水圧を当てた場合も故障の可能性があります。コーヒーやコーラ、ジュース、牛乳、お茶なども保証外です。
スマホの「防水」はあくまで目安であって信用はできません
防水端末だからと油断するのではなく、雨の日でも傘を差さずに操作するのを控えてポケットやバッグにしまうなど内部に浸水しないように配慮し、必ずメーカーの基準範囲内で使いましょう。
防水なのに壊れた!!と言っている人も多いですが、完璧に防水を保証するものではありません。機械にとって水は本来天敵です。それを内部でシーリング等して保護していますが、過去に落としたことがある場合はそのシーリングが破壊されて隙間から水が入り故障します。
実際にキャリアが実験し「こういうことをすると絶対に壊れますのでおやめ下さい」というような紙を添付するのもいいかもしれませんね。
個人的にはIPX6に対応したスマホが出てきたら最強だなと思いますが、無理でしょうね。
