横断歩道の信号切り替わりを音声で伝えるアプリ「信GO」千葉県で導入

利用者のスマホに信号の色が表示される特殊な高度化PICS機器搭載の信号機が千葉県にあるという事で、実際に行ってみた。今後随時展開される予定であり全国では宮城県と静岡県に展開されているが、現時点で首都圏では千葉県のみである。
住所:〒284-0005 千葉県四街道市四街道1丁目22 消防署前交差点

この交差点の信号機がスマホに対応した信号機である。見た目は他と全く同じで見分けは付かない。駅前で常に歩行者や自転車、自動車が混在しており比較的危険な交差点と言えるだろう。

「信GO」という無料のアプリをダウンロードして起動させる。GPSとBluetoothがオフになっていると使えないのでオンにした後、規約に同意するボタンをタップする。

そして対象の信号機に近づくとこのように現在の信号の色がスマホ上に表示される。どうやらBluetoothを使って信号と通信しているようであり、その表示スピードは十分であると感じた。「○○方面が青になりました」「○○方面が間もなく赤になります」のような音声案内機能やバイブで知らせる機能も付いている。点滅時はこの画像部分も点滅するようになっている。

デフォルト設定のままでも十分使えるが、お好みで読み上げる交差点名称を変更したり読み上げる速さやどのタイミングで何をお知らせするか、バイブレーションの設定など細かい設定を行う事ができる。障害者からすれば「もう少し機能が欲しい」と思う所もあるかもしれないが、例えば進行方向を自動判別してそれに応じた信号色の読み上げ、横断中のピッポーという音を流すとか、あるいは車が近づいていたら車が近づいていますと読み上げる等の機能追加が考えられるだろう。双方向で信号機と通信できるという日本初の画期的なアプリであり、将来的には感知式信号や押しボタン機能の搭載、ひいては自動車信号への応用も可能なアプリとなっている。全都道府県への展開を期待したいものであるが、興味のある人はぜひ試してみてもらいたい。