東名等の高速道路で0時前にトラック大渋滞が発生する理由 国は見直し検討

マスコミが「東名で0時になるとトラックが大渋滞を起こす」みたいな報道をしていたが、何ら真新しい話ではなく何十年前から言われている問題で彼らも渋滞したくてしている訳ではなく、意味があってそこに並んでいるのである。答えは簡単で高速道路の深夜割引が0-4時で適用されるからである。この適用条件はかなり緩く、入口または出口料金所を0-4時の間に通過、つまり高速道路上に0-4時に存在していれば通行料金全体が3割引になるという仕組みである。それゆえに料金所手前で0時になるのを待ついわゆる「0時待ち」が問題になっており、近隣住民の苦情の元になっているのもまた事実である。

例えば東名の東京料金所を0時に入っておけば、途中のPA/SAで休んで浜松あたりを6時に出たとしても東京~浜松の区間全体で深夜割引が適用されるのである。逆に22時に入ったとしても出るのが3時とかであれば深夜割引適用になるが、現場に3時に着いても入れてくれないので殆どのトラック運転手は遅めに出る事が多い。ネクスコ中日本に実態を聞いてみた。

当社としましては、国の社会資本整備審議会 道路分科会 国土幹線道路部会での議論の内容を踏まえ、国等と連携しつつ、割引の見直しについて検討を行ってまいります。
なお、一時的に料金所手前での車両停止や低速で走行されている車両により後続車両の走行の妨げとなる可能性があり、当社としては交通安全上の観点から問題意識をもっているところであり、駐停車禁止チラシやコーポレートカード契約者への指導文書の発出、警察と連携した呼びかけなどの対応を継続的に行ってきておりますが、引き続き必要な措置を講じてまいります。

これらの現状を鑑みて国交省は「休日・深夜割引を見直す」としており、適用時間帯を広げた上で実走行部分で判定するという方式が検討されている。例えば東京を0時に入って6時に浜松を出たとしても全額割引とはならず0~4時まで走っていた地点が割引されるような仕組みだ。これを実現するには正確な実走行時間を割り出す必要があるが、ずっと止まらずに定速で走っていた場合はともかくとして、途中の休憩所で寝ていた場合はどのようにカウントするのか不思議であるが途中に通信ポイントを設けるか会社ごとに異なる本線料金所単位で判断するのだろうか。適用時間帯を広げるという話もあるようだが、どちらにせよ基準がある以上深夜割引待ちの渋滞ができるのはロジック上明らかであり、深夜割引がかえってドライバーの負担増になっているというのであれば深夜割引廃止、あるいは適用対象を軽と小型車のみにする等の対策が必要であると言えるだろう。