交換用電話機お届けサービスは新品ではない!

各社名称は異なりますが、「交換電話機お届けサービス」や「電話機補償サービス」などいろいろありますが、月380円程度で数千円を支払えば当日配送で新しい電話機に交換できるサービスがありますよね。しかしこれはスタッフ判定かつ水濡れ判定がないことが条件となります。(水濡れ電話機は潜在故障リスクがあり使い物にならないため)

あなたが提出する壊れた電話機は、工場でリフレッシュされ、また他人の電話機となるためです。
スマホを修理することは原則せず、部品交換だけ行った「リフレッシュ品」を手配して動作確認・修理完了という、本当の意味とはちょっと違う修理ですが、ほとんどの客は動けばいいのでこれでいいのです。また本当の意味でスマホを修理しようとするとミリやナノ単位の高度な技術が必要でなおかつ数週間の時間がかかります。客からは数日で返せと言われるほどスピードを求められるので、このオプションを作って安いですよお得ですよと煽り、多くの客に加入を求めたものと思われます。このオプションに皆が加入してくれると客もリサイクル品だけど綺麗になって戻ってくる、修理工場は修理せずリサイクル品を手配して動作確認だけすればいいので楽、お互いwinwinのサービスのように見えますが、私は中古が苦手なので使いたくはありません。

このサービスも無条件に適用となるわけではなく、スタッフ判定によって外装に障害がある場合(画面割れ)、端末が使えない場合、などの場合に適用のようです。動作に支障の無いすり傷がついた、等では適用になりません。今はキャップレスのスマホも増えてきましたが、キャップがあった頃は「キャップ破損ありますね。これを外装破損という体にして補償サービス利用できますがどうしますか?」というスタッフからの提案がありました。結構判定は緩いです。

スタッフに説明を求めると「新品でも中古でもない」という曖昧な表現をすると思いますが、理由は簡単です。
各キャリアのページを読むと、
・外装(画面含む)は新品に交換
・バッテリーも新品に交換
とあります。
内部のチップは中古ということですが、キャリアのページにはどこにも書かれていません。
つまり半分新品で半分中古というハーフ端末なのです。
例えばCPUやメモリー(RAM,ROM)の寿命も新品と比べれば中古は劣ります。メモリコントローラも消耗しているのでベンチマークすれば新品よりは劣っているかもしれません。しかしメモリーのベンチマークをするような人なんてオタクの中でもごく一部ですから無視しているのでしょう。
動作確認と言っても簡易的なもので起動するかどうか、各種センサーは正常か、程度しか確認しておらず実アプリでどうか、までは見ていません。なのでナビをしようと思ったらGPSが狂っていて何度交換しても直らなかった、という例も報告されていますが、そういうことなので「数千円払って数日で戻ってきた!ラッキー!」なんていうのはキャリアに騙されていると言う事です。

いくら外装が新品でも中身は中古ですので、正しく言うならば「リフレッシュ品電話機お届けサービス」であり、各社は名称を変更すべきです。ん?名前変えたら嫌がって使ってくれないから利益が下がる?そうですかそうですか。
中古が嫌いな私のような人はおとなしく機種変更をお勧めします。