コンビニ値引き販売 損益分岐点はいくら?100円引は逆に損?

コンビニ業界でおそらく初となる食品全品を対象とした見切り販売(値引販売)がファミマでスタートしていますが、どのくらい前の時間から何円値引するかは店舗の裁量に任されています。ほぼ全額店舗負担だからこそ本部も何も言わない訳ですが、損益分岐点を探ってみました。
例えば500円の弁当で原価50%、チャージ50%とします。そして10円、20円、30円、50円、100円シールを張ったとします。

そうすると上のような図が成り立ちます。10円引を貼れば値引額10円ですから店舗利益は125円から115円に減少します。反対に、100円引を貼った場合には店舗利益は125円から25円に下がり、客にサービスしている値引分100円の方が上回る為、赤字となります。本部が値引分の1割を負担して10円返ってくるとしても赤字である事に変わりはありません。廃棄になれば商品原価(250円)が丸々持っていかれるため、それに比べれば値引してでも売った方がトータルでは得というのもまた事実ですが、そこは店主の考え方にもよるでしょう。
「スーパーでは半額だ」とよく言われますが、スーパーは厨房で作るため原価を低く抑えられ半額でもギリ利益が出る構造かつ本部直営という事情もあります。加盟店がほぼ全額を負担する今回の見切り制度ではそれ単体で見れば100円引でも赤字になるケースが大半であり、500円の商品であればせいぜい50円引が精一杯なのではないでしょうか。スーパーとは異なり、フランチャイズが主で本部上納金も高く、コンビニ会計も絡んでいるので余計に複雑なのです。100円以上の値引を行うには売価800円以上の商品か、あるいは本部が補助をもう少し足す等の対応が必要かもしれません。