人出として報道される「携帯位置情報」必ずしも正確ではない件

「○○駅で○○%増加」といったキャッチーな見出しで報道される事が多いが、これは実は携帯の位置情報(GPS)から算出している訳で、誰かが実際に現場に行って人数を確認している訳ではない。そしてこれが実際の人出とは異なる点について、誰も説明していない。このデータは1年半以上使われているが、このデータを政府が鵜呑みにしているのも少々問題があるだろう。
例えば同じ人出1人取っても、休めない会社員か、テレワーク出来ない業種か、単独行動なのかグループなのか、遊びで行っているのか、生活必需品を買いに行っているのか、県外の人なのか、地元民なのか、そこまでは分からない。GPSをオフにしている人は当然統計の対象外だ。それを抜きにして単純に人出だけを議論するのは無理があるのではないだろうか。取り上げるべきは「酒を飲んでいる人が何人か」「遊びで行っている人は何人か」を計測する事だろう。
もっといえばGPSにも多少の誤差がある。ビル等に挟まれると50m程度違う場所を返す事もあり、キャッシュ等が残っていて以前の位置情報を返す場合もあり必ずしも正確とは言えない。特に測位自体がズレるのだからビル等の高層建築物が乱立している都内等の都市部において正確にGPSで人出を計測する事は困難だ。このデータを使って議論する事はまさに机上の空論であり、何か施策を決定する際には実際に現場に出向いて確認するのが一番であり、現場にこそ答えがあるのだ。マスコミも政府もこのデータについては「目安程度」である事を理解する必要があるだろう。