国家公安委員長に棚橋氏 科学技術相経験買い警察業務のIT化高める狙いか

事実上の警察トップとなる国家公安委員長に、棚橋泰文氏が就任する。前の国家公安委員長は横浜市長選に出るという事だが、おそらく建前で、総理から「出てくれないか」と言われたのだろう。過去に科学技術大臣、IT大臣、衆議院予算委員長等も歴任しており、ぱっと見の見た目がイカツイので委員長に相応しいが、内面はとても穏やかな人のように見える。任期途中で国家公安委員長だけが交代するのは極めて異例。
菅政権は短期間で結果を出す事を求めてきた政権である。特に警察業務のIT化・デジタル化は菅政権の看板施策と言っても過言ではないが、実現したのは免許更新のデジタル化学科講義のオンライン化ぐらいで、動きが鈍い為に交代させたのだろう。マスコミは「五輪直前の警備トップ交代」とか寝ぼけた報道をしているが、交代させた本質はここなのである。従来の考えに囚われない新しい発想を警察業務にバンバン投入し、デジタル化を推進させる事が求められる。例えば反則金を現場でsuicaやクレジットカードで払えるようにする事、違反時は免許かざすだけで処分終了、免許更新手数料をクレジットカード等のキャッシュレス決済で払えるようにする事、道路使用許可等の許可申請のデジタル化、遺失物申請のデジタル化、古物商許可デジタル化、免許取得本試験における学科CBT化、車検廃止又はデジタル化、ナンバープレートデジタル化、国発行の全てのカードを1枚に、免許証スマホ化、道路の信号機を読み取りスマホやナビに表示、道路の最高速度制限を読み取りそれ以上出せない自動車の開発、ドローン飛行許可の簡便化、空飛ぶ自動車など、警察が取り組むべきデジタルの課題は山ほどある。「デジタルは証拠能力が低いから嫌い」というのが多くの警察の意見なのかもしれないが、デジタルとは人々の暮らしをより便利に、楽にする道具なのであり、デジタルの良い部分を効率よくどんどん取り入れる事が今の時代は求められている。アナログで凝り固まった組織を改革できるのか、文系出身の新国家公安委員長の手腕が問われている。