ファミマ、7月から「エコ割」推奨 セブンと比べて”加盟店裁量”より鮮明に

ファミマが7月から弁当やおにぎり等の中食商品について、加盟店が自由な裁量で値引できる「エコ割」の導入を推奨すると報道があった。あくまで7月から制度開始するが、それを導入するかどうかは加盟店次第となる為、廃棄がほぼ出ず売れている店は導入しない場合もありうる。これまで中食が値引できない問題は廃棄ロスの温床とされ、経産省のコンビニ検討会でも話題に上ったほか、公取委が指針を示すなど国も動く事態となっていた。セブンも既にエシカルという仕組みを始めているが、値引率は5%固定であり、しかもnanacoのポイントとして還元される為nanaco以外の人は恩恵を受けないという指摘がされていた。しかしファミマの値引であれば値引額を数パターンから選択でき、現金客でも恩恵を受ける事ができる。ローソンは元々自由に値引できる施策を展開していた。以下に簡単な質問と回答を載せておく。
○エコ割とは?
消費期限の近い商品を割引価格で購入できる施策。廃棄が減ればエコになるというのが由来。
○対象商品は?
おにぎり、弁当、パスタ、パン、惣菜、日配品、チルド飲料、ヨーグルト等の食品部門。
○何から値引き?
通常購入時の税込価格から購入時にその場でシール記載の金額を値引する。
○何かのキャンペーン?
キャンペーンと言うよりも、スーパーで良くやっている値引シールと同じである。
○バーコード二つあるから2倍になるんじゃ?
その商品の販売数量等把握の為、通常バーコードをスキャン後、値引バーコードをスキャンで値引される。2倍になる訳ではない。
○基準は?
おにぎり・弁当・サンドイッチ・パスタは概ね4時間前、パンは当日等であるが店舗によって異なる。
○訳アリ商品なの?
消費期限が近いだけであり、中身の品質は通常品と同じ。
○隣の店はやってなかったけど?
やるかやらないかは店次第なので、やらない場合もありうる。
○今日はやってないの?
その日その時間やるかどうかも店判断であり、例えば予想以上に売れ残ったとか雨の日だけやる等といったケースも考えられる。店員に聞かれてもどうにもできないので、聞かないようにしてもらいたい。
○何時間前からやるの?
加盟店の裁量によって選択されるので決まった答えはないが、概ねスーパーと同程度である。
○いつ行くと安く買えるの?
店舗にもよるが、7-11時、14-18時、22-1時である。
○お店は損するの?
店にとっては廃棄になる方が最大の損である。例えば500円の弁当が廃棄なら250円赤字だが、100円引きで売れれば25円の黒字となる。
○いくつ買ってもいいの?
購入個数に制限はなく、エコ割+エコ割あるいはエコ割+通常商品の会計も可能。勿論エコ割を10個買ってもOKだ。
○値引額は?
おにぎりだと20円、サンドイッチだと50円等であるが、加盟店の裁量で数種類から選択可能。
○100円の商品で100円引なら無料?
売価を上回る値引はできない。
○値引になる条件は?
特にない。誰でも値引される。
○ポイント還元?現金値引?
家電量販店風に言わせると、その場でズバッと現金値引方式である。
○バーコード決済やクレジットでも利用可能?
現金のみならず、バーコード決済やクレジット等でもエコ割商品を購入可能。
○ポイントカードの提示必要?
ポイントカードの提示がなくても、シールが張ってある商品を購入すれば値引される。
○スマホ持ってないとダメなんでしょ?
スマホやアプリは一切不要で、レジに持っていけば値引される。
○すぐ食べなきゃいけないんでしょ?
消費期限の2時間前にレジが通らなくなる仕様に変更はないので、最低でも2時間は持つ。
○店員にグチグチ言われない?
客側の特別な手続は不要。レジに持っていけばその場ですぐに値引される。
○ポイントはどうなる?
対象となるポイントカードを提示すれば、値引前の金額に対して200円1ポイントで貯まる。
○返品返金時はどうなる?
値引後の金額を返金する。
○セルフレジは利用可能?
セルフレジでは割引適用されないので、スタッフがいるレジで会計してもらいたい。
○他の値引があった場合には?
例えば他の値引施策を本部が実施していた場合、それと合算して値引される。
○値引になっていなかった
店員のスキャン忘れの可能性が高い。その場で店員に報告しよう。
○値引きしたが買ってくれない(店主向け)
値引商品はまとめて中央に置くと買ってもらいやすい。
○重ね貼りは可能?(店主向け)
重ね貼りは可能だが、値引きできるのは1商品あたり1回のみ。
○一日の上限は?(店主向け)
貼付上限、会計上限はない。一日何枚でも会計可能。
○値引分は本部負担?(店主向け)
原則加盟店負担だが、1割程度は本部から補助が出る。
○本部への申請は?(店主向け)
SVに紙切れ1枚提出するだけでOK。一度提出すれば以後受け持った店舗も自動適用となる。
○煩雑な会計処理必要なんでしょ?(店主向け)
会計処理はストコンで自動で行う為、店舗での会計伝票処理は一切不要。
なぜこれらの施策を急に実施すると表明したかというと、足元で再契約する店舗が減少している事が挙げられるだろう。元々「社保や有給は想定していない」「最低賃金500円の時代は利益出た」と言われるコンビニビジネスモデルにおいて、最低賃金の大幅な上昇や社保対象拡大、有給義務化等の国が包囲網を固めてきており、レジ袋有料化でかなり仕事が増えた。全店直営だけは避けたい事から、本部としても加盟店に契約更新してもらえる施策を打つ事が急務になったのだろう。ある意味タブーを打ち破ったと言われる訳であるが、チャージ減も含めて今後に期待したい。