型破りの高音質「foobar2000」がAndroidにも登場

通常のオーディオをバイパスして再生することで徹底的に音質を追求したソフトである「foobar2000」のWindows版は既に当サイトでも紹介していますが、それのAndroid版が登場しています。2016年初版のようですので音楽プレーヤーとしてはかなり後発です。
Androidではpowerampが有名ですが、その壁を崩せるのでしょうか。

表記は全て英語で日本語化はできませんが、アーティスト名等は文字化けせずきちんと日本語表示されます。
音楽に精通しているユーザーなら戸惑うことなく操作できるでしょう。
再生しようとすると「no found」などと表示されますが、アプリが壊れているわけではありません。
初回起動でいきなり音楽が再生できるわけではなく、Tools→Media Libraryからフォルダの追加が必要です。
追加できたら適当に選んで再生してみましょう。

再生画面に関しては大きく設計されており、単純にジャケット写真とタイトル、ボタンが並んでいるだけ。iPadと同じような割り切り方はさすがです。ここまで曲名やボタンが大きいと、電車のような揺れている環境でも確実に操作できますね。

もちろんバックグラウンド再生や通知領域からの操作も対応しています。ウィジェットは今の所ないのでそこは不便かも。
ベータ版的な要素が強く結構作りも適当ですが(まぁWindows版も適当だけど)、音質に関してはメリハリがきいてて好みです。
また操作感というか画面の遷移もpowerampと比べるとfoobar2000のほうがサクサクです。

肝心の音質を319kbpsのACCを再生してCK100PROで聞いてみると、やはりその音質は本物。親譲りです。
WASAPI適用した親(windows版)と同じ傾向の高解像度で雑音も少なく、シャキシャキハキハキ系の音が出てきます。音ってこうだよね、って感じの。AndroidはiOSに比べて遅延があるので音楽アプリを作るのは難しいと言われていますが、この答えを出すためにリリースを遅らせたのであれば納得です。
フラットながらも主張の強い感じです。
一方長らく愛用してきたpowerampで聞くと、どこか曇って聞こえます。無難というか紙を一枚か二枚重ねて聞こえるような音です。
※CK100PROは既に廃盤ですが定価6万円のイヤホンですので違いがはっきり分かります
端末内蔵のスピーカーでも同じように感じましたので、総合して解像感が高い味付けといえるでしょう。
Android版も同じように標準オーディオをバイパスしているのでしょうか。

機能面に関しては親にあるようなキャッシュの設定等細かいオタクが喜ぶ設定はまだ無く、簡単なDSPが搭載されている程度でイコライザすらありません。まぁあったら役立つけど無くても困らない機能は後日開発として公開を先行した感じですね。

現在は無料になっていますが、poweramp同様有料アプリになる可能性はあります。500円になっても買うと思います。
ただ今は本当に再生機能しかないので有料にする段階では無いと言うことでしょう。今後設定項目を増やしたりUIを使いやすくするなどした上で有料化という可能性はあると思います。
最初にも述べましたがこのアプリでAndroidの音楽プレーヤー市場は変わるのか。楽しみですね。