ニコニコ動画は既に風前の灯火なのか

ニコニコ動画の新バージョンを発表したら運営が猛批判を受けたというニュースがありますが、これはニコニコ動画の経緯を見れば明らかです。

ニコニコ動画はもともとYouTubeとほぼ似たような時期にサービス開始し、「コメントが流れる」という独特な機能を宣伝して当時は大ブームとなりました。しかしサービス開始当初はYouTubeのリンクのみを提供するサービスで自ら動画を配信していなかったことからYouTubeにBANされアクセス遮断となり、自社で動画配信をすることとなりました。これはもちろん著作権違反等についてもリスクを負うことになります。
もともと動画配信サイトを立ち上げる予定ではなくリスクを鑑みて「動画配信サイトのリンクを配信するサイト」としたようです。
このように他人の資源を利用するいわば「ただ乗り」なサービスだったわけです。最初からそういうセコい運営方針だったのです。

YouTubeと異なるのは「ニコニコプレミアム」という有料機能があることです。
月500円かぐらいするようですが、これを支払うと優先的に動画を視聴できる、高画質で視聴できる、生放送の配信が可能、などメリットがあるようですが、2017年現在でも最大画質が720p(今後1080pになる)であることが明らかなように、画質についてはあまり力を入れていないようです。YouTubeは1080pや4Kを容量無制限・画質無制限で対応しています。しかも無料で配信できます。まぁ規模が違うと言われればそれまでですが、やはりこの差は大きいです。
1080p対応になっても、動画容量に制限を設けていたら当然ビットレートは制限されるので悪い画質のままです。ユーザーがなるべく高画質な動画をアップロードできるように制限を緩めるべきです。
まだプレミアム会員が200万人もいるのが不思議ですが(社員は強制加入でしょうけど)、今後減っていくのは明らかでしょう。

当初は全員ログインできるわけではなく時間帯によって一定の範囲の人はログインが制限される事がありました。これはアクセストラフィックを抑えるためです。今はアカウントのない人はニコニコ動画を見ることはできませんが、これもアクセストラフィックを制限するため。今後全員に開放するそうですが、そうなるとアクセストラフィックが読めない。多大な資源を持つYouTubeだからこそできることでしょうね。

そしてニコニコ動画とYouTubeの最大の違いは収益構造でしょう。
単価に関してはニコニコ動画の方が高いそうですが、アニメやゲームのジャンルに限られ訪問者も少ないです。
やはり訪問者が多い方が注目されやすくなるわけですから、動画配信者はYouTubeを選ぶ場合が多いのではないでしょうか。
サービス存続のためには広告主がお金を出してくれてそれが優良配信者に渡る循環サイクルが最も重要です。

月500円も払っているのに、YouTubeよりクソ。
プログラマーは「新機能よりもパフォーマンス」と思っているはずですが、まあ一般受けが悪いのは事実。(例えば4Kに対応しました、サイト読み込み速度が何ミリ秒早まりましたと言われてもえ?ってなるだけ)
おそらく上司に揉み消され会社として新機能第一主義になっていたのでしょう。「新機能こそがYouTubeとの差別化になる」「ユーザーはパフォーマンス落ちても気にしない」などなど。
でも一般受けの悪いパフォーマンスやクオリティの改善を積み重ねることが数年後のユーザー満足に繋がるのです。アニメやマンガ好きが集まるコアかつマニアックなユーザー層が画質を気にしないわけがありません。
私はプレミアム会員ではないですがアカウントも持っていますし過去に使ったこともありますが、このままユーザー無視を続けていたらサービス終了も近いと思います。実際ニコニコ動画が終了したら困るのは収益を得ている配信者ぐらいで、視聴者はYouTubeに移るので全く問題ありません。

ニコニコ動画はYouTubeと同じサーバースペックを持つことは絶対に不可能ですからその分機能で、というのも分からなくもないですが、画質やログイン制限の撤廃など基礎基本ができてからの機能追加です。これはプログラミングの絶対事項です。4Kまで対応すべきでしょう。サーバースペックを持てないなら持てないなりに新機能もほどほどに基礎基本に立ち返って頂きたいですね。

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