Windows 95や2000、XPを使っている人なら知らない人はいない「窓の手」
Windowsのコントロールパネルで設定できる範囲を超えてかなりマニアックな設定がレジストリをいじらなくてもGUIで簡単に設定できると評判になったソフトです。
今ではOS自体がかゆくなったのか、それとも他のかゆい系ソフトが進歩したのか理由は不明ですがあまり名前を聞かなくなっていますが、当時のPC雑誌には必ずといっていいほど毎回載っていた定番ソフトです。
作者のサイトを見ると、Windows Vistaを飛ばしてなぜかWindows 7版を開発してそれっきりという状況。
他のサイトを見ると「Windows 10では動かない」と嘆いている人も多いですが、実は動きます。
どのようにしたら動くのか、確かめてみましょう。
1.窓の手のexeをダウンロードする
まあ、普通にダウンロードですね。
2.exeのあるフォルダを開く
ブラウザのメニュー等を使ってダウンロードした場所をエクスプローラで開いて下さい。
3.右クリックプロパティで「互換性」をwindows 7に設定する
ここが肝心です。要はOSはWindows 7ですよ、とごまかすのです。
Windows 7以外のものを選択するとエラーになります。
4.実行する
UACが許可を求めてきたら許可して下さい。管理者権限が必要です。
このようにセットアップ画面が表示されたら成功です。次へを押してセットアップしましょう。
6.セットアップ完了後、実行してもエラー
自動起動はなくスタートメニューにフォルダが追加されるのでそこから実行しますがエラー。
先ほどと同じおまじない(右クリックプロパティからの互換性)を掛けると、実行できます。
このような感じです。全盛期のような大量のタブは見当たりません。
あまりかゆいところまで手が届かなくなったように思います。
まぁ今までがマニアックすぎてOSが起動しなくなるような危険な設定項目もあったからシステムが危険にならない範囲と考えればこれぐらいが無難でしょう。
設定できる項目は写真にあるような各種アイコンの変更、デスクトップに表示する固定アイコンの種類、右クリックメニューのちょっとしたカスタマイズ、バッテリー駆動時のインデックス作成抑制、Windows Update自動更新後の自動再起動無効、程度です。
なお起動制限がかかっているのは窓の手本体のみで、マウス掃除機やキーボード掃除機、不要ファイル掃除機はどのOSでも動きます。
ちなみにあの頃の窓の手を見てみたいと思い窓の手 2004をWindows 10で実行してみましたが、セットアップまではできましたが実行段階で「管理者権限がない」旨のエラーが出ます。互換性をWindows XPにしても管理者権限で実行しても何をしてもエラー。ということで2004は何をやっても実行できませんでした。そのために2010が作られたというわけですね。なるほど。
ということで、窓の手を試してみたいという人はぜひトライしてみて下さい。
