首都高値上げ?上限料金なくなる?首都高に聞いてみた


「首都高値上げ」という報道が出ています。外環等のネクスコ管轄道路と料金体系を揃えるというのはロジカルな話であり、首都高は現在1,320円上限(普通車)で打ち止めとなっています。これ故に長距離の方がお得、例えば三郷あたりから横浜まで走った方がお得、あるいはその逆がお得という事で、特定区間に渋滞が集中しているのではないかという議論が見られます。例えば首都高は0.1kmあたり10円と定義されていますので、58.6km走行すれば本来5,860円となりますが、1,320円で済んでいるのが現状で区間によってはネクスコより首都高を使った方がお得であり、外環や圏央道へのオフロードがあまり進んでいないのも現状です。また長距離走行を特に好む暴走族等の住みかになっているのもまた現状であります。「近距離走行者が損をしている」「受益者負担にそぐわない」「従量課金にすべき」という意見もあるようで、どういう事なのか首都高に聞いてみました。

本年2月5日に国土交通省が開催した第48回国土幹線道路部会におきまして、「首都圏の新たな高速道路料金に関する具体方針 骨子案」が国土交通省から公表されたことは承知しております。
本年春に国土交通省から公表が予定されている「新たな料金の具体方針(案)<改定>」を踏まえまして、弊社の具体の料金案を公表することとなります。
弊社といたしましては、具体の料金案の公表後、お客様や地方公共団体のご意見を頂き、皆様によりご理解頂ける料金としていきたいと考えております。

という事でした。渋滞対策として首都高を一度ぶっ壊して全線6車線の綺麗な道路に作り直すのは今さら不可能ですから、料金体系で調整というソフト面での対策に落ち着いたのでしょう。圏央道内は全て大都市近郊区間の単価(29.52円/km)を適用するという案も出ており、激変緩和策として引き続き上限料金を導入するにしても2倍程度値上げする可能性が高いでしょう。首都高には出口料金所がないので現金客の場合は入った時点で上限料金で徴収するしかないのもまた課題ですが、これが今まで利用重視の料金体系にしてこなかった理由なのでしょう。ETC2.0割引や休日割引や深夜割引を導入するという話も出ていますが、平日や土曜日でも午後8時以降・日曜日なんて終日首都高はガラガラですから、この時間帯に交通を流すというのはロジカルな施策であると言えるでしょう。菅内閣はデジタル化を訴えていますが、高速料金が複雑であればシステムも組めない訳で、ユーザーも頭でシンプルに理解できる、システムも組みやすい料金体系が求められています。「ここは整備に金が掛かったから別料金」とかいうのは使う側からすればどうでも良い話であり、それを整備した国交省側の都合でしかありません。外環であろうが、圏央道であろうが、首都高であろうが、どの会社のどの道路を使ってもシームレスに同一単価というシンプルな料金体系にしてもらいたいものです。