国が推奨するサポカーSとは?サポカーとの違いも

最近車の広告で見かけるようになった「サポカー」
サポカーってスポーツカーみたいな凄い車なのかと思いがちですが、実は違います。

サポカーとは、経済産業省が提唱する自動ブレーキを搭載した車全般を指します。
特に細かい規定はないので自動ブレーキさえ乗っていれば何でも「サポカー」と名乗れます。

で、問題なのがサポカーS。
SはおそらくSafetyの意味でしょうが、安全に特化した車ということです。
これは高齢者の事故が多発していることを受けて高齢者でも安全に車を運転できるよう具体的な装備について国が定めたもので、合致している場合には「サポカーS」と名乗ることができます。
具体的な基準はここに一覧がありますが、要約すると
ワイド:対歩行者対応の自動ブレーキと車線逸脱警報、オートハイビーム、踏み間違い抑制装置
ベーシック+:30km以上の対自動車自動ブレーキと踏み間違い抑制装置
ベーシック:30km以下の対自動車自動ブレーキと踏み間違い抑制装置
となります。

ベーシックは「対自動車自動ブレーキ」なので、歩行者には対応していなくてもOKです。
また踏み間違い抑制装置とは駐車場の塀やコンビニなど、レーダー等で障害物を感知し加速を抑制、運転手に警告する機能のことです。ただしマニュアル車は除く規定となっています。
車線逸脱警報は「車線維持装置」でもOKという規定となっています。

さらに国はこの一覧について今後技術の進化等があれば書き換えることも想定しており、自動車会社各社で高齢者の事故防止に寄与すると思った機能(例えば標識認識、アラウンドビューモニター、逆走防止、先行車発進お知らせ、ふらつきお知らせ)がある場合はそれを「サポカー」として宣伝してよいですよという規定もあります。
また国はそのロゴを公開し、常識の範囲であれば全団体や個人で無償で使ってよい、報告や許可も不要としています。なんて太っ腹な。とにかく広まることを優先しているようです。

ただし細かい注意規定のPDFを読み込むと「サポカーSは国が安全装置の性能を評価したものではない。サポカーよりサポカーSのほうがより安全だ、高性能だという宣伝は避けること」「サポカーSは特に75歳以上の高齢者に推奨するという宣伝をして欲しい。高齢者専用という意味ではない」「作動には一定の条件があることを明記すること」とあります。自動車メーカー各社が手放しでサポカーはすごいんだぞ!と言えないよう釘を刺しています。

今後自動車各社のパンフレットやCMでより露出が増えていくでしょう。自動車メーカーに対して「全ての自動車をワイドで作れ」と一種の圧力を掛けているようにも見えます。これは私の想像ですが、お得に買える車はサポカーC、広い車はサポカーB、とか規格を増やせる余地も一応作っているようです。
対象車種一覧については全車の車を調べるのは大変なので、ディーラーのスタッフや営業マンに聞いてみてください。

では最後にサポカーという名称を使用しましたので規定に従い以下の文言を置いておきます。
安全支援装置には限界があり作動には一定の条件があります。過信せずくれぐれも安全運転をお願いします。