2016年では当たり前のノートパソコンのSSD換装ですが、私はSSDが市場に出始めの頃でデメリットばかりだ!と言われていた2010年にそれを実行しました。
最近ノートパソコン市場を詳しく知らないのですが、今時のノートパソコンでHDD搭載とか時代遅れだと思いますが・・・落としたら壊れるし。
ノートパソコンで500GBも1TBも保存します?適当に250GBぐらいのSSD標準搭載で発売したほうがユーザー体験は高いと思うんだけどなあ。
※この記事は、旧ブログで2010/10/24に公開したものです。
中古で購入したNECの企業用ノートパソコンVersaProのVY80M BH-Mですが、内蔵HDDが逝かれたため、ディスクの最新悦といわれるSSDに換装することにしました。
もちろんHDDに比べれば高価ではあるが、(32GBで16,000円したが、16,000円あればHDDであればSATAの2TBは普通に買える)
速度の向上はベンチマークなどをしなくても実感できるほどとなった。
1.SSDの選定
SSDの選定に当たっては、価格.comを大いに活用して、「2.5インチのIDESSD」ということで検索。
すると、バッファローのSSDが見つかったので製品ページを覗いたところ、「HDDとそっくりのSSD」といううたい文句でネジ位置などが同じで今までのノートの置き換えにぴったり!という宣伝をしていた。
2-1.換装準備
まず、注文したSSD(SHD-NH32PU2)が届いたので、まあまずはUSBでデスクトップ機と接続して適当にデータをコピーしてみることに。
700MBの転送がわずか数秒で済みました!
2-2.Acronis TrueImage HDのインストール
で、次にAcronis TrueImage HDを使ってみることに。
サイトには書かれていないのですが、Acronis TrueImage HDは付属CDの中に入っているので、まずCDがないパソコンだとインストールできない。
で次に、シリアル番号なるものを問われるので、それを取得するのにインターネット環境が必要。
要するに、CDドライブとネット環境を持つコンピュータでなければ、Acronis TrueImage HDは使えないわけです。
2-3.ディスクのクローンコピー
で、いざディスクのクローンコピー!
をしようとしたところ、もとのHDDが逝かれているのでコピー開始時点でエラーが発生。
2-4.OSのインストールを考える
デスクトップ機で調べてみたところ、どうやらクローンコピー関係でWindowsのブートに必要なブートローダの類やブートテーブルの類が
正しく設定されていない可能性があると言うことで、いっそのことSSDはまっさらなんだから、
一旦フォーマットしてOSを新規インストールしてしまえ!
ということで、Acronis TrueImage HDを捨てて、新規インストールすることに。
結論
・ネット経由で登録させたりするわりには、Acronis TrueImage HDは大したことない!
・大いに宣伝しているが、使わない方がいい!
・クローンコピーの信頼性は皆無なので、OS新規インストールした方が早い!
3-1.OSを新規インストール!
ということで、このエセCDドライブを使って、デスクトップ機を使ってCDにインストールデータを焼き付けて読み込ませ、OSをインストールすることとなった。
NECのマニュアルはHDD内のリカバリ領域からリカバリしろ!なんていうのですが、そんな領域は中古のためか消去されていて、さらにはリカバリディスクもないので、
OSの新規インストールという最終手段を行使することになりました。
これが箱の裏面。裏というとまあ詳細な説明が書いてあるんですが、環境移行が簡単!の部分は未だに腑に落ちない。
いざ、中を開けてみると本体はこんな感じ。両面とも真っ黒です。
3-1-2.ノートパソコンの分解
とりあえず、今までのHDDを取り出すべく分解を行いました。
で、そのためにはネジを取り外す必要があるのですが、これがまたネットに公開されている説明書にもなく、調べてもレビューしているところがなかったのでここでレビューしたいと思います。
まず、このパソコンの場合は、下の方の灰色の部分にあるネジ4つと、「NEC パーソナルコンピュータ」なんて書いてある左上とその横をずっといって中央部分、それと一番右にある3つのネジ、合計7つのネジを取り外すことで下の写真のように開けることが出来ます。
このネジもまた小さいネジで合うドライバが見つからず、30分ぐらい試行錯誤していました。
最終的にネジより少し大きいドライバで無理矢理こじ開けてネジを取り出すことに成功。
基本的にノートパソコンは、ほとんど背面のネジを外せば開きます。小学生でもできます。
それでも開かない場合は、爪でも差し込めばペリッといって取れます。
海外のパソコンのように訴訟対策?のために隠しネジや★のネジを使うようなセコいことはしていません。日本メーカー優しい。
MacBookAirやそれに類するパソコンの場合は、背面をネジで開けるという単純なものではないので注意。
開けると、タッチパッド(マウスの部分)のケーブルが接続されている都合上、垂直90度ぐらいまでしか上げることが出来ません。
で、この状態では交換が難しいので、念のためにタッチパッドのケーブルを外して交換作業を行いました。
そうすれば、180度倒したり、取り外したり出来るので、その状態で交換作業を行います。
で、こいつがノートパソコンから取り出した逝かれたHDD。
いかにも古めかしい20.00GBのディスク。
3-1-3.セットアップ作業
デスクトップ機とノートパソコン。ノートパソコンの画面はXPのセットアップ画面。
で、右下にあるのが「エセCDドライブ」 その上に見える黒いのはハードディスクケースから取り出したハードディスク。
これがエセCDドライブの正体。これでお分かり頂けたかと思います。
で、セットアップ自体はファイルのコピーも順調に進んでいます。
USBブートだともう少し速いのかなと思いましたが、マイクロソフトが想定しているCD経由でのインストールとなったため、特にトラブルもなく普通に進んでいます。
CD入れてるのに、変なのが表示されました!
とあせらずに、まずは適当にOKを押してみる。すると、進んでくれることがあります。この場合もまずは適当にOKを押してみると進んでくれました。
3-2.セットアップ完了と回復作業
セットアップが終わると、念願のXPロゴ!
これが表示されるとブートされているんだなと言うことで一安心できます。
で、まあ専門家の方は分かるかと思いますが、起動画面にエディションが表示されるのは無印版ということなので、これからSP2、SP3をあてていかなければなりません。通常の手順でサービスパックをあてていくことにしました。
XPが起動して草原画面が表示されたところで、
SSDに手を加えていくことはないと言うことが確定したので、ネジ類を締めていくことに。
いよいよ作業もクライマックス、終盤になりました。
まずUSBの無線LANのドライバを速攻でインストールしてネットにつなげた後、USBフラッシュメモリ経由でSP2・3のインストールを開始。
なお、SP1についてはSP2に含まれているため、無印からいきなりSP2のインストールが可能です。
これにより、SP1分のインストール時間の短縮に成功しました。
エセCDドライブも、お疲れ様でした!
ということで、取り出していたハードディスクを収納してネジを締めて、今まで通りの状態に。
で、最後に通例のWindows Updateをして作業完了です。
4-1.総評
やはりSSDは速いと言われているだけあって、CPUとかグラフィックボードは大したことないパソコンですが、ディスクが変わるだけでもネットサーフィンの速度が激変します。ヤフーはブラウザを開いてから1秒足らずですべて表示できます。マイドキュメントなどは、ダブルクリックした瞬間表示されます。SSDはすごいです。レスポンス的にも待たされることはほとんどありません。列車に例えれば、在来線と新幹線の違いではなく、それを超えて、在来線とリニア(≒飛行機)ほどの差があるように思います。
今までデスクトップ機の分解をしてきた人間ですが、今回ノートの分解を経験できたので、非常によかったと思います。
なお、通常、分解を行うと、メーカーの保証はなくなります。
このような作業を自分で行うのは無理!という方は近くの電気屋さんや専門店などでも依頼をすればしてくれることがあります。
ただし、有料となり自分でやるよりも高くつくことがありますので、費用対効果なども考えて適切に選択することが重要です。
