GOTO食事券で日販200万?! 120枚発券で店員悲鳴で客怒号の地獄絵図

各都道府県単位で実施されるGOTOイート食事券事業で、コンビニ店員が悲鳴を上げている。都道府県にもよるが、食事券という名称でありながらも実際は1セット12枚~16枚程度の「チケット」を印刷する運用となっているのだ。役所はそれで問題ないと思ってコンビニと契約したのかもしれないが、チケットの印刷には1枚10秒ほどかかるので、1人2セット(1セット15枚)・4人家族で来たら120枚のチケットを印刷しなければならず、それに掛かる時間は1200秒、つまり20分だ。20分は2分の弁当あたため10個分に相当し、前の印刷が終わるまで次の印刷はできないので、4人家族で来た時点でレジのレーンが20分塞がるのは間違いない。その分の機会損失を考えれば半端ない時間である事は容易に想像でき、通常の業務に影響が出たり後ろに並んでいる客がブチ切れて帰ったとか紙やインクが途中で切れたという報告もある。既に販売開始している地域では「日販200万」という東京都心部の一等地に匹敵する衝撃的な売上を叩き出した店舗も存在しているが、そのうち160万はイートの売上だという。たとえ160万イートで売り上げたとしても、枚数が増えれば増えるほど大赤字である事に違いはない。具体的には発券手数料一件あたり200円だがチャージ引かれて実質100円、さらにそこから店負担となるチケットロール代1枚5円=120枚発券なら600円、さらに店負担となるクレジット手数料1%とすれば8万で800円、スタッフ人件費を時給1,000円で30分換算とすれば500円で100-600-800-500で1800円の赤字となる。本部としてはチケット代も売上に計上できるので数字を嵩ましでき、本部と客が喜ぶ施策でしかない。

(図:GOTOイート食事券 大阪の概要)
各都道府県の観光協会等も自分でやると大行列になって職員の負担になって大変だからコンビニにやらせようと思ったのかもしれないが、理論的に考えて例えば大阪の場合200万セット(3,200万枚)を販売しているが、大阪のファミマの店舗数は1,367店舗であり、単純計算で一店舗あたりの負担は1463セット、単純に120日で割って1店舗1日あたりに慣らしても12セット(192枚)販売しなければならない事になる。全国の店舗で発券できると言っても、地元民が家から近い店で発行するのは目に見えている。なんでもかんでもコンビニ、というのはお役所体質そのものであるが、やるのならば手数料を現在の10倍にする、あるいは1店舗1日あたり5セットを発行上限とするなど、店員に配慮した制度設計が必須と言えるだろう。