GOTO大手予約サイト 一斉条件改悪はJTB店舗への忖度?!

GOTOに激震が走った。楽天やヤフー、じゃらんなどについて一斉にGOTO回数上限や割引上限を同調したかのように急遽設定する動きがみられた。楽天は「1会員1部屋まで」というかなり厳しい条件、その後に続いたヤフーやじゃらんは割引上限について「14,000円→3,500円」に改悪しネット上では批判が殺到した。それぞれの予約サイトに配分されていた予算が尽きかけている為というのが理由だが、本音は別のところにありそうだ。
東京が追加されて都民等が一斉に予約し、高額な宿を中心に連泊等が相次いで予想以上に使われた為というのも一つあるだろうが、もう一つ言えるとすれば「旅行会社のリアル店舗に客を流す事」「過剰な利用を防止する事」「低価格の宿に客を流す事」である。
・旅行会社のリアル店舗に客を流す事
GOTOの共同提案体には日本旅行やJTBが嚙んでいる。つまり旅行会社が主催している施策なのだ。しかし、GOTOが始まってから旅行会社のリアル店舗がものすごく賑わっているには見えなかった。宿泊単体も旅行会社を嚙ますと高いし、宿泊だけで店に行くと冷やかしのように思われる上、新幹線+宿泊あるいは飛行機+宿泊にすると旅行会社経由の方が安くなる事はあるが、なにせ店舗に行くのが面倒だという客は多いはずだ。ホテル側も楽天やヤフーだけに安いプランを出している事が多く、リアル店舗側としては予約サイトを止めてくれ、というのは悲願であったに違いない。JTBとしても予約サイトで予約されまくってうちに来ないのは困る、という事なのだろう。
・過剰な利用を防止する事
ヤフーや楽天など、名前の通ったサイトは当然利用者が多い。利用者が多いという事は、当然様々な客層が存在する。特に安さだけを求める客の場合、価格に比例して客層が悪くなる事が多い。例えば安いなら30連泊しようとか、10人で10部屋とか、極端な予約をする輩がいて支払わない、あるいはノーショー、キャンセルなど施設側とトラブルになったり、予算を食い潰している可能性も考えられる。これらの過剰利用を止める為にも安さだけをウリにする著名な予約サイトからの予約にブレーキを掛けるように共同提案体から各予約サイト宛てに何らかの指示が出たのだろう。
・低価格の宿に客を流す事
これはGOTOの脆弱性ともいえる部分であるが、従来のふっこう割は最大5,000円補助までがマックスであったが、今回のGOTOは35%割引(上限14,000円)と1人1泊4万円までが対象になっている。4万円といえばそれこそ高級ホテルも視野に入ってくるぐらいであり、多くの人は「せっかくこの機会だし普段泊まれないような高級な宿に泊まろう」と考えた人は多いはずだ。報道でも5,000円等の安い宿を取材してGOTOが始まっても客が来ないという風景を放送していた件が影響しているのではないだろうか。
大手宿泊予約サイトがまるで横並びのように制限を発表した事は、「予算が尽きかけている」というだけでは説明がつかない点が数多い。なぜならGOTOトラベルの予算は1.2兆円あるのに735億しか使われておらず予算にはまだまだ余裕があり、予算不足や配分枠不足はそもそも言い訳にすらならないからであり、何らかの圧力が働いた、あるいは大手旅行会社や店舗への忖度としか言いようがないだろう。政府もサイト側が期間で割って予算を決めていたのではないかと推測し「1月末で終了するわけではない」と火消しに奔走しているが、サイト経由であろうが旅行会社の店舗経由であろうが旅行業界が盛り上がるという点では同じなので一日も早く制限解除される事を期待したい。