幅広路肩と歩道求める50年前の時代遅れ道路構造令で車線増やせず 廃止すべき

道路構造令は昭和45年にできた法律である。これは車線や歩道や路肩や中央分離帯の幅をメートル単位で交通量に応じて事細かく定義している法律であるが、これのせいで臨機応変に道路整備ができない事情がある。地方自治体はこの法律に則って土地の買収等を行う為、比較的用地買収が簡単だった50年前はこれでもよかったが、現代の高度に都市化された現状では土地買収費用が高額になったり、道路構造令に阻まれて需要に応じた車線の拡幅ができない、あるいは拡幅供用開始が大幅に遅れるという原因になっている。

例えば都道府県等の平地部では、幅員を3.25mにする事を定め、路肩は0.75m、歩道は車椅子がすれ違えるとして2.0mと定義しているが、誰も歩かないような歩道でも無意味に2.0m確保しているのは無駄としか言いようがない。自動車の方が渋滞しているのに、歩道は全く誰も歩いていないというのは無駄でしかなく、同じ道路であるならば踏ませた方がいい訳で、職人も踏んでほしくて道路整備したのは明らかだ。それならば歩道を1.0mにして、自動車の車線を片側3車線にした方がいいのは言うまでもない。歩行者の安全という声があるが、それは歩道が広いかどうかよりも自動車と歩行者が構造物等によってきちんと分離できているか、自動車が歩道に入り込んでこないか、等に由来するとしか言いようがない。
また、高速道路においては第2種第1級、例えば外環はこれで設計されているが、路肩の左側は2.0m、幅員は3.5m、右側路肩は0.75mと定義されている。昔は故障が多かったので路肩も必要だったのかもしれないが、今の自動車は滅多に故障せず、故障して止まっている車はゼロではないが殆ど見かけない。そうなれば昔ほど路肩のスペースも必要ないはずで、路肩など0.5mぐらいでいい事になる。すると幅員は2.9mと多少狭くなるが、大規模な拡幅工事をしなくても片側3車線を確保する事が可能になる。故障車の止まるスペースが必要だという声があるが、古い時代の道路構造令で作られた高速は路肩0.5mという道路がたくさんあり、前の法律で作られた道路は直さなくていいと定義している。それでも現代回っているのだから、緊急駐車帯を適度に設置すれば、路肩は狭くてもいいという事になる。土地が安かった昔の時代は狭い道でOK、でも土地が高い今の時代は幅を広く取れという意味で、もはや施工令自体が矛盾している。
時代遅れの道路構造令を改正すると、以下のメリットがある。
・大型トラック等が急増している現代の物流需要に対応できる
・用地の買収が比較的最小限で済み、住民等への迷惑を最小限にできる
・用地買収費用を最小限に抑えられ、税金の無駄遣いを減らせる。工事期間も最小限にできる
・車線数を多くできるので、渋滞の緩和につながり目的地まで早く到着する事ができ生産性が向上する
・渋滞が緩和され渋滞損失による無駄な待ち時間が減る。浮いた時間で他の事に時間を使う事ができる
・渋滞が減って燃費が向上し、環境にも良くなる
・イライラが減るので煽り運転等の撲滅にも繋がる
道路を走る方からすれば国道とか県道とか関係無いし、そこの道路が何メートルか、第何種第何級とか計画交通量とかどうでもいい話であり、とにかく「混むか混まないか」「流れるか流れないか」判断基準はそれだけでしかない。菅政権は国民の目に見える形での規制緩和を訴えている。道路の車線が増えれば、自動車ユーザーにとってはかなり目に見える形での大きな変化となる。訳のわからない時代遅れの規定はさっさと撤廃して、幅員2.5m以上なら何でも良いとするなど車線数や幅員含めて地方自治体の裁量で臨機応変に運用できるようにすべきである。