三井住友プラチナプリファード発行開始 年会費実質無料 プラチナとの違いは?

三井住友カードが従来発行しているプラチナの下のランクとなる「プラチナプリファード」を開始した。若者はコンシェルジュやゴルフなどと言ったサービスや補償などは重視しておらずキャッシュレス等の利便性を重視しているとして、他社との競争も踏まえ年会費を抑えてポイント重視の若者にも利用しやすいカードとなった。券面は「ダサい」と言われていたノーマルやゴールドカードよりも少し高級になり、これで「デビットカードですね」と言われずに済むだろう。とはいえ券面はプラチナであり、安く持ちたい人に最適だ。ノーマルのプラチナとの比較は以下の通り。
○条件
プリファード:満20歳以上で安定収入
プラチナ:満30歳以上で安定収入
○利用枠
プリファード:150万~
プラチナ:300万~
○年会費
プリファード:33,000円(税込)
プラチナ:55,000円(税込)
○年会費割引
プリファード
①3ヶ月末までに40万利用で40,000ポイント
②前年100万以上利用で10,000ポイント(最大40,000P)
プラチナ
6ヶ月の利用額50万以上で0.5%ギフト券
○旅行傷害
プリファード:5,000万円
プラチナ:1億円
○Vポイント
プリファード:2倍
プラチナ:1倍

旅行傷害の補償額が半額になっているが、その分年会費を抑えた形。またプラチナにはないのが、条件が満30歳から20歳に引き下げられている事、かつ入会月から3ヶ月以内に40万利用すれば4万ポイントが還元される施策。当然このカードを申し込むような人は平気で月10万円を超える支払をしているはずなので該当するはずだ。これにより、例えば5年間と考えると年間8,000円のキャッシュバックとなり、年会費は25,000円相当になる。さらに翌年以降は前年100万円使っていれば10,000ポイントが返ってくるので、年会費は15,000円相当になり、月1,000円ちょっとでプラチナが持てる計算になる。前年200万使っている人であれば20,000ポイントのバックとなり、年会費無料どころかお釣が返ってくる計算だ。全ての決済でのポイント2倍(100円に1ポイント)を考慮すると年100万利用でアップ分のポイントだけで年5,000ポイントになり、年会費は10,000円相当になる。
特約店でカードを使うとポイントがさらにアップする特典も用意されている。ETC利用で+2%、コンビニ大手三社利用で+2%、すき家+1%等となっており、例えばETCを年間10万、コンビニを年間5万、すき家を年間2万使うとすると年間3,200ポイントを追加で獲得できる。
アップルペイやグーグルペイにも対応し、クレジットカードの機能をスマホに入れる事ができ、iD支払に対応している店舗ではiDとして利用可能だ。ただし券面自体へのiD搭載はなくなるのでその点は注意。ゴールドやプラチナの敷居が下がっており、20代にもプラチナを持って欲しい、上位カードを持って欲しい、ぶっちゃければ年会費収入を増やしたいというカード会社の思惑があるのだろう。
三井住友で既にカードを持っている人は、条件が150以上となっている事を鑑みると、現在持っているカードの枠が150万以上になっていればスムーズに通るに違いない。枠が150以下の人はカードを育てつつ、地道に枠上げ申請をしていくしかない。私は190万あったのでスムーズに通過した。カード自体はまだ届いていないが、届き次第レビューしたい。