マイナンバーカードを2年以内に全国民に普及させる秘策13個

政府としては、マイナンバーカードを全国民に持たせたいらしい。先日も菅総理から「22年度末までに全員に持ってもらう」という趣旨の発言があった。郵便局と提携して事務処理委託を検討したりQR再送付など、従来の役所には見られない抜本的かつ柔軟な対策が次々投入されている。「オリンピックまでに8割目指す」とか言ったら官僚も頑張るかもしれない。
なお、マイナンバーカードについては「また政府が個人情報取るのか」「番号振られたくない」「セキュリティが怖い」などと誤解されており、誤解を解く丁寧な説明が必要だ。既にマイナンバーは国民全員に振られており、住所とマイナンバーが書かれたカードでしかない訳で、デメリットは特にない。記載されている個人情報や格納されている内容は免許と同じだ。今後給付金が出てきてもスムーズに支給できるメリットもある。セキュリティレベルも免許と同じである。
持たせるためには、以下の方法を取れば簡単である。
1.ゴミ袋50袋プレゼント
各自治体がやっている有料ゴミ袋について、マイナンバーカードを作ってくれたら50袋プレゼント、などとすればよい。
2.水道基本料1年間無料
各自治体が水道を展開しているが、マイナンバーカードを作ってくれたら1年間基本料無料、などとすればよい。引っ越したら無効。
3.次回の給付金はマイナンバーカードを持ってる人だけ支給
それが無理なら8万は全員、カード持ってたら+2万みたいにすべき。
4.申請を簡単にする
市役所に行きたくない、嫌い、面倒、お堅いから嫌だ、説明が長い、等役所に行きたくないという人は結構多い。ネットのフォームを開設し、免許の番号を入れて氏名を入れれば本人確認できたと見なして、マイナンバーカードの申請を受け付け、完成次第本人の住所に郵送する。スマホからワンクリックで申請できなければ誰も申請しない。
5.即日発行
現在、頼むと2ヶ月ぐらい掛かるが、それを嫌って申し込まない人が多い。免許は即日発行できるのだから、できないはずがない。国は地方自治体に即日発行システムを入れるべきである。
6.免許の顔写真を流用できるように
顔写真を新たに撮る、という事でその場で撮るだのスマホで撮るだの化粧写りをどうするだの面倒になっている側面がある。免許を持っている人は免許の写真を流用できるシステムを作るべきである。
7.免許の更新にマイナンバーカードを必須
マイナンバーカードがないと免許の更新に申し込めないようにすれば良い。
また、持たせた後のサービスについても柔軟に考える必要がある。

マイナンバーカードには住所や氏名等の個人情報が入っている領域、自由に使えるIC領域が入っている事から、多種多様な用途に応用可能だ。
○市役所
転入届や転出届を廃止し、転出市区町村でタッチ、転入市区町村でタッチすればそれだけで手続き完了。ネットでも転入や転出、婚姻届などの手続きができるようにする。
○図書館
登録時に住所や氏名を書かせるが、タッチするだけで自動入力されるのでこれが不要となる。また貸出カードや返却カードにもなって貸出履歴等も見れるようにすれば便利。ロッカーの解錠にも使えるかも。
○投票所
現在投票所では住所や氏名を紙に記入して、本人確認書類を見せて投票するが、マイナンバーカードをタッチすればそれらを省略できるようにする。マイナンバーカードは一人一枚なので、一人一票の原則を守れる。
○スーパー等の小売店
自由に読み書きできる領域を使って独自のポイントカードや独自の決済サービスなどを展開できる。
○通勤通学
電車の改札にピッとすれば定期券になったり、残高から引かれたりして電車やバス等に乗れるようにする。suicaのようなものだ。
○病院や薬局
病院でピッとすれば次回の予約や処方した薬、治療代、担当の先生などが書き込まれ、家に帰ってスマホで同じようにスキャンすれば中身を閲覧できる。薬局でそれをスキャンすれば本人確認にもなるし、処方箋代わりにもなり飲み合わせのチェックもできる。処方箋を途中でなくした、落とした、FAXが届いていないなどのトラブルも防止できる。
現在、マイナンバーカードについてはマイナポイントが貰える、スマホに入る、保険証になる、免許証になるというメリットしか示せていない。もっと生活が便利になる、生活に必要不可欠なカードになるという意味も含めて省庁横断的に更なる議論を深めていく必要があるだろう。