なぜ首都高には「追越車線」標識がないのか 首都高に聞いてみた

首都高を走っていて他の高速道路と違うなと思う点は、走行車線・追越車線の標識がない事。他のネクスコの高速道路であれば一定間隔ごとに設置されているが、首都高にはその設置はされていない。仮にハッキリそれを明示すると右から合流、右出口、左右で全く別の方向に行くJCTなど普通の高速では絶対あり得ない特殊構造をどう説明するかでカオスな事になりかねないからだ。実際に首都高はどう考えているのか、聞いてみた。

ご質問にありました追い越し車線についてですが、道路交通法第二十条第1項において「道路の左端から数えて一番目の通行帯を通行しなければならない」、同第3項において「道路の状況その他の事情によりやむを得ないときは、前二項の規定によらないことができる」とし、「追い越しをするときは、直近の右側の車両通行帯を通行しなければならない」と規定しています。

実際の交通規制は各都県公安委員会が決定するものでございますので、首都高速道路における走行車線や追い越し車線の区別については、各都県公安委員会へお問合せいただきたく存じます。何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。

標識がなぜないのかについての理由の明言は避けて道交法を明示しつつ、道交法の運用については警察に聞いてくれと濁されたが、結論から言えば「道交法の趣旨も踏まえつつ空気を読んで運転してね」という事になるのだろう。実際道交法を立てれば構造的に崩壊するし、構造を立てれば道交法が崩壊する。仮に厳密に道交法を運用するとなれば右出口不可で退出不可、右から合流不可で進入不可、左右で全く別の方向に行くJCTも利用不可という事になってしまい、それだと首都高が成り立たなくなる。普通の何もない部分では道交法通りの利用、2km先が全く別の方向に行くJCTなどそのような看板が出てきた場合は看板等に合わせた臨機応変な利用、合流後は一時的に右車線にいたとしてもすぐに左に寄る、右出口から出る時は一時的に右車線を借りてすぐに退出する、等道交法の趣旨を踏まえつつ追い越し車線の運用を妨げない利用が重要と言えるだろう。