ダイヤモンド「ファミマ10.2%減」報道も加盟店収益は?

ファミマと仲が悪いと言われるダイヤモンドが「伊藤忠TOB」を引き合いに出し、再度批判記事を投稿している。「10.2%減」という数字は確かで反論のしようがない。しかし「売上下がったのは加盟店が廃棄を恐れて発注を控えているからだ」としているが、ファミマは駅前やビジネス立地が多い事、既にファミマ本部は「加盟店ファースト」という領域に移行し、店舗数も3,300店舗減らして発注至上主義を辞めて時短を奨励し加盟店の収益を高める方向に舵を切った。よって売上高や客数という対外的に報道される数字は落ちるかもしれないが、加盟店の収益や満足度はどうなのか、こちらも取材する必要があるだろう。
もう一点売上減少の可能性として挙げられるのが、新決済端末の使いづらさだ。新決済端末は改正割賦販売法に対応するために導入されたが、本部の予想以上に板カードからアプリ等に乗り換えてくれず、板カードの読み取り性能の悪さや待ち時間の長さに辟易して他チェーンに流れた客も多いだろう。正しく挿してるのに読み取れないというのはハード的に致命的な仕様であるに違いない。今までシステム面をケチってきたファミマであるが、1分1秒を急ぐコンビニ客にとって、決済時間が1秒遅くなるだけでも遅いと思って他チェーンに移っていくのである。1秒でも2秒でもいいから決済速度及び客の待ち時間を減らすプログラム修正は急務だろう。
ファミマは上場廃止となり一部上場企業ではなくなる故、上場企業だからという理由で働いていた人には働きがいがなくなるかもしれない。ダイヤモンドはTOBも批判しているが、こちらはコロナの影響で売上回復が見込めずやむを得ず伊藤忠に泣きついたという表現が正しいだろう。現に2月以降、社長はあまり対外的に顔を出していない。コロナによる大幅な売上減少がなければTOBしていなかった可能性が高い。客は「弁当はセブンの方がうまい」などとコメントしているが、TOBで中食の味は向上できるのか、今後に期待したい。