「本当に読めないです」森永サンデーカップのバーコードが読めないと話題

森永サンデーカップのバーコードが「本当に読めない」と話題になっている。

「このアイスのバーコードが読めず店員が四苦八苦していた」との事だが、バーコード関係のソフト開発をしていてA4用紙に100枚も200枚もバーコードを印刷し、家にバーコードリーダーがあり、レシートプリンタを購入してバンバンバーコードを刷りまくっている私にとって、森永は悪くなく、これはツイート主の思い込みではないかと考える。実際に実験してみたが、一部が切り取られたバーコードでも普通に読めた。
1.バーコードが切れているのは読み取りとは関係ない
「ふざけたデザイン」との事だが、バーコードが切れているのはあくまでデザインであり、読み取りとは関係無い。本来あるべき物が切り取られていると考えるのではなく、逆にあくまで切り取られた後に残っているバーコード部分はオマケとして考えるべきである。
2.JANの規定も守っている
バーコードの幅や高さ、色、余白、どんな番号をつけるかはJANという厳しい規定が定められており、日本の小売で流通させる商品は全てJANの規定を守らなければならない。森永なる大企業がJANの規定を無視する事は絶対あり得ない。JANの規定では基本寸法(37.29mm*25.93mm)の0.8~2.0倍まで拡大可能で左に3.63mm、右に2.31mm以上の余白が必要であるが、縦については余白を定めていない。よって縦の高さは何mmでも問題ないのだ。さらに、円筒状の商品は縦に印刷せよというJANの規定もきちんと守っている。高さを削るのは9mmまでであれば可能だが、高さについては規定がなく推奨となっており、削られた後の高さも39mm程度あって基本寸法の25.93mmを超えており基準を守っているのは明らかだ。バーコードの幅も60mmで基本寸法は37.29mmであるから、標準規定の1.6倍近い拡大をしてくれている事になる。バーコードを極力小さくして他の情報を記載したいだろうに、なかなか良心的な商品である。
3.霜がついていた可能性
冷蔵や冷凍商品は、水滴や霜等によってバーコード部分が汚れると当然読み取りができない。指でバーコード部分を押さえながら強く水滴を取るように2~3回往復させて霜等を取り除いてスキャンするとうまく読み取れる場合が多い。写真を見ても分かるようにまだ完全に溶けておらず、霜がついている状態となっている。
4.商品を打つ方法が無い訳ではない
「結局値段を手打ちされた」と言っているが、店員は部門で打ったのではなくJANコードを手打ちした可能性が高い。レジではそのような時のためにJAN手打ち機能が搭載されている。例えば今回で言えばJANの隣にある数字8桁(49811742)をレジにそのまま入力すれば、その商品を打った事になるのである。シール上にJANが印刷されている商品などはしわになって読めなくなる場合がある為、この機能が用意されている。
「バーコードの後ろの商品の模様のせいで読めない」という意見にはごもっともであるが、それはバーコードリーダーの性能の問題であってバーコードそのものの問題ではない。後ろのチョコがバーコード部分に被らないようにする、バーコード部分の白い背景の不透明度を上げるなど改善を期待したいところだ。