現在の将棋フィーバーは即勝率が出るアベマTV「将棋AI」のおかげ?!

現在の将棋フィーバーは、AbemaTVが作ったと言っても過言ではないだろう。AbemaTVは2017年から将棋チャンネルの配信を開始し、その中で当時デビュー間もない藤井棋聖を強豪棋士と戦わせる企画を作って実際に殆ど勝ってしまい、そこから伝説が始まったと言われる。2019年秋頃から将棋AIのベータ版(?)のような物を開始し、2020年1月から正式導入となった。この将棋AIと呼ばれるシステムは、対戦画面上にオーバーレイされ、リアルタイムで棋士の次の手を予測したり、勝率を予想したりする機能があり、ただ中継を眺めているだけでは初心者によく分からない、初心者ユーザーを増やすために導入された機能と言えるだろう。
しかし、この開発は大変苦労したのではないだろうか。藤井棋聖はAIをあえて「ソフト」と呼んでいるように、世間のいうAIと、開発者がいうAIとは大きくズレがある。実はAI=人工知能というのは定義がはっきりしていない言葉であり、何を持って人工知能とするのかはプログラマーの間でも意見が分かれる問題だ。同様に将棋のソフトも人工知能なのか、は難しいところである。開発者はAIとは思っていないが、それを世に出すとAIと呼ばれるのはよくある話だ。例えば特定の条件が成立すれば勝ちという場合に、2手先、3手先をシミュレーションしておかないと次の手を予測する事は不可能だし、勝率を出す事も不可能だ。将棋AIも様々な物が出ているように、開発者がどういう考え方で作ったかによってその精度も異なれば出す結果も異なる。人間にできる事はコンピュータにもできるのだが、if文を大量に書いたりせねばならず、バグ潰しも含めて最初の実装が非常に難しい。しかし一回作ってしまえば、コンピュータは疲れる事もないし半永久的に使えるのが良いところだ。文化庁は藤井棋聖を表彰し、将棋連盟及びアベマTV、将棋AI制作者等に補助金を渡すべきである。税金が将棋文化の発展に使われるのであれば反対という人はいないだろう。