新東名愛知区間の6車線化はいつ?ネクスコに聞いてみた

新東名、新名神については日本の大動脈である事から、早急な6車線化が求められています。特に昨今は小売店舗増や通販の普及による物流増で大型トラックが増加しその需要はさらに高くなり、自動運転の議論も進み、安心安全で快適な道路を求めるニーズが高まっているのが現状です。
国交省は新東名の6車線化許可時に図を出していますが、以下の図をご覧ください。

少し古い図ですので、こちらで追加しました。H30年8月に新東名の6車線化が事業認可され今年7月に一部区間が6車線化運用開始されたのに続き、H31年3月には新名神の猪瀬ポール区間も撤去の認可が出ました。しかし、新東名・新名神全体で見るとまだ半分程度4車線区間が残っているのが現状です。もともと新東名・新名神は6車線で計画されましたが、コスト削減等の議論で暫定4車線で開通している経緯があります。物流の観点から見ると、新東名・新名神は全て6車線で施工する事が妥当でしょう。東京~名古屋間の輸送需要を考えた時に海老名~御殿場間も重要ですが、次にネックになるのは新東名の愛知県区間です。この区間は周辺が6車線に囲まれており、車線変更による事故リスクやドライバーの疲労軽減等の整備効果が大きいと思われます。これらについて、国交省及びネクスコ中日本に見解を聞いてみました。

国交省

ご相談のありました新東名愛知区間の日本国政府(国:中部地整)の方針につきましては、平成30年6月に閣議決定された「未来投資戦略2018」において、「高速道路でのダブル連結トラック、トラック隊列走行の実現も見据え、新東名、新名神高速道路の6車線化など既存ストックを活用した機能強化により、三大都市圏をつなぐダブルネットワークの安定性・効率性を更に向上させる」こととしており、新東名、新名神高速道路における6車線化の方針をお示ししています。

■「未来投資戦略2018(平成30年6月)」62ページ(4~7行目)参照

http://www.kantei.go.jp.cache.yimg.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/miraitousi2018_zentai.pdf

ネクスコ中日本

上記(未来投資戦略2018)の方針を踏まえ、物流の基軸となる東名・名神軸において、通行止め、大規模災害、リニューアル工事等の際の安定的な交通確保の観点から新東名の静岡県区間及び新名神の一部区間について、社会資本整備審議会での審議を通じて事業化がなされ、鋭意工事を進めているところです。

ご相談を頂きました新東名の愛知県区間につきましても、NEXCO中日本において、現在、6車線化に向けた調査等を実施しており、今後事業化に向けて社会資本整備審議会等の場で議論されるものと考えております。

これらの回答を踏まえると、国として「新東名・新名神は6車線化する」という内容を閣議決定したのであれば、全ての区間を6車線化するのが妥当な対応でしょう。ネクスコ西日本は6車線化はあまり乗り気ではないみたいですが、ネクスコ中日本は国から認可を受けて即工事に入るようなかなり気前の良い会社です。こういう事こういう事をするあたり、サービス重視の社風になっているのでしょう。新東名愛知区間に限っては、用地取得は6で取っているので用地取得の問題はありません。ただし今の区間のようにポールを引き抜いて終わりではなく、残りの区間は最初から4車線で建設したので橋脚を立てたりトンネルを掘る等の大規模な工事が必要です。常磐道や圏央道でも新規橋脚を立てる勢いで工事をしているのだから新東名・新名神でできないはずはありません。費用が掛かるといわれますが新東名・新名神は日本の物流を支える大動脈なので十分通行料収入でペイでき収支面の問題も皆無です。物流の進化は高速道路の進化よりも早いのです。2021年度までに認可して、2023年を予定している新東名神奈川区間と同時に供用するのがベストなのではないでしょうか。各高速道路会社の調査が終わり次第、国交省は新東名・新名神の残り区間について一括で6車線化認可を出すぐらいの思い切ったスピード感ある対応が求められているのは間違いないでしょう。