NAVERまとめが9月末でサービスを終了すると発表した。既存のまとめも含めて9月末で全て削除される。「サービス環境・市場環境の変化による単独サービスとしての今後の成長性」を理由に挙げているが、ツイッター公式でのまとめ機能の搭載、感染症で収入等が減り、営業成績が悪くなったのだろう。リーチサイトが違法になるから終了するのではないかという声もある。
①リーチサイト対策(*)
・リーチサイト等を運営する行為等を、刑事罰の対象とする。
・リーチサイト等において侵害コンテンツへのリンクを掲載する行為等を、著作権等を侵害する行為とみなし、民事上・刑事上の責任を問いうるようにする。
(※)侵害コンテンツ:違法にアップロードされた著作物等
(※)リーチサイト:侵害コンテンツへのリンク情報等を集約したウェブサイト
またサイト運営者の間では「ドメインパワーを使って上位を取りに来るから嫌い」「検索順位を荒らしに来るから嫌い」などと言われており、初心者や素人にとっては役立つサービスである反面、昨今のまとめサイトへの強い風当たりもあり、中級者や上級者にとってはあまり良く思われていない側面があった。単純にその中身は他人のコンテンツをまとめているだけであり、まとめた人が自身で一からオリジナル性の高い文章を書いている訳ではなく、適当に他人のウェブサイトのテキストやツイート、写真等を無断利用してページを作成できるため、そのページ自体に価値はない。リンクの範囲を超えて他サイトのテキストや画像まで利用している事から、むしろ著作権違反の可能性が指摘されていた。また、まとめた人のアクセス数によってインセンティブが貰えるサービスも展開しており、そのサービスも価値の低いページを乱発させる原因となった。
11年間やってきたとリリースで書かれているが、まとめサイトやトレンドサイトに対してのグーグルの姿勢は、この11年で大きく変化した。他人のコンテンツや動画等の埋め込みコンテンツは過小評価し、質の高い文章や写真などのオリジナルコンテンツを高く評価するアルゴリズムに変わった。「まとめ」「キュレーション」そのものについて多くのユーザーが不必要と考えニーズが変わってきている昨今、ウェブの発展に貢献した側面はあるかもしれないが、時代に合った戦略を打つ事が求められているのかもしれない。
