7月5日投開票の都知事選で小池氏が有力とみられていますが、都知事選と言えば毎回変わった候補が出馬するのもまた見物。マスコミは有力候補しか取り上げず、受からなさそうな候補を特集することは殆どありません。そこで今回は、マスコミが絶対に取り上げない後藤輝樹氏を取り上げたいと思います。
東京都知事選出馬の要件
・日本国民である事
・満30歳以上である事
・供託金300万を用意できる事
→有効投票総数の10分の1以下なら没収
また、選挙に立候補した人はポスターを貼る権利、政見放送の権利などを得られます。政見放送はよっぽど変なことを言わない限りそのまま放送しなければなりません。しかしこの人の場合は、変な事を言いまくっているので公職選挙法第150条の2の規定として一部の音声が削除されています。
第百五十条の二 公職の候補者、候補者届出政党、衆議院名簿届出政党等及び参議院名簿届出政党等は、その責任を自覚し、前条第一項又は第三項に規定する放送(以下「政見放送」という。)をするに当たつては、他人若しくは他の政党その他の政治団体の名誉を傷つけ若しくは善良な風俗を害し又は特定の商品の広告その他営業に関する宣伝をする等いやしくも政見放送としての品位を損なう言動をしてはならない。
6分で2~3回、300万でNHKと民放で無料で放送してくれるのですから、CMとして考えればお釣りが来るぐらいですよね。政見放送は無編集が原則ですので、「NHKをぶっ壊す」と言ったとしてもNHKで放送しなければならないことを利用したのがN国党です。
動画を見れば分かりますが、都知事になるかどうかはともかく、放送禁止用語を連発し、一部は削除されています。まさに何を言ったら消されるか、何を言ったら消されないかギリギリを狙っていますね。自分の言いたいことを言って、自分の名前が知られれば良いというある意味都知事選の特典をうまく利用した形です。当然要件を満たさなければ供託金は没収となりますが、それでも次も出馬するのでしょう。ユーチューブで投票したらこの人が受かりそうだなどと言われていますが、選挙も新しい時代を迎えているのかもしれません。
