東京-滋賀 千円でタクシー乗り16万払えず少女逮捕も運転手炎上 なぜ?


東京でタクシーに乗り、滋賀まで乗った後に客が「金がない」と言ったとして無賃乗車の疑いで18歳の少女が逮捕された。これがオジサンならよくある普通のニュースで炎上せずに済んだ所が、ネット上では運転手が叩かれている。なぜか。おそらく18歳の少女という所だろう。「お情けでまけてあげても良いのでは」という意味も込めて炎上しているのだろうが、タクシーは公共交通機関である以上、客が指示する場所まで輸送し、その対価として運賃を請求するのは当然であり、男だから、女だからというのは関係無い。タクシー業界では何も言わなくても多少減額してくれる制度は存在するが、まけるといってもそんな大幅な減額は不可能だ。(やってくれたとしても目的地のちょっと手前で精算ボタンとかその程度だ)例えば本来2千円ぐらい掛かりそうな区間で最初に「千円しか無いんですけど」など事情を説明し運転手が「いいよ」と言ってその運賃での契約が成立したのであれば話は別かもしれないが、今回は目的地の指示のみで客からの事情説明は無かったという。どちらにせよこれほどの大幅なディスカウントは不可能であり、少女も家に帰りたいなら交番に駆け込んだ方がよかったのかもしれない。
ネットでは「長距離の場合は客に所持金を確認すべき」「断るべき」という声が出ているが、客に向かってお金ありますかと尋ねるのは喧嘩を売る行為そのものであり、それを聞いたら逃げてしまい他の車に乗ってしまうのは間違いない。タクシーは普段から見れば分かるとおり多数の競合に囲まれているので客を失いたくない一心なのだ。「あるはずだ」という正常性バイアスも働き言われたまま乗せてしまうのだろう。
過去にトリビアの泉で東京から北海道までタクシーで移動して高速料金込で46万円かかったという実験結果が出ていたが、それぐらいかかるのは当然だ。(今回まだよかったのは交通網が整備されている東名経由であり運賃が安く済んだ事)
なぜなら通常、タクシーは定額制ではないからだ。千円で移動できる範囲はせいぜい都心の駅3つ分、田舎の駅1つ分程度である。
○タクシーの運賃は?
23区内の場合、最初の1052mまで420円、以後233mごとに80円加算となっている。深夜だと別途割増25%、高速代も別途加算となる。ザックリ計算で1kmあたり400円(青天井)という事だ。
○なんでこんなに高いの?
今回のケースの場合、東京から草津駅までは458kmである。つまり1.165kmごとに400円であり、1.165kmを394倍すれば459km、つまり157,600円である。それに高速代1万円(深夜割引なら7,660円)を加えて約16万円という計算だろう。本来は深夜割増として深夜時間帯に走行していた208.8km分に対して2割増がかかり14,338円が追加され運賃は171,938円となり報道で言っている16万円を超えるが、警察に提出するにあたり計算が面倒なのでお情けでディスカウントしてくれたのだろうか。
「千円で全国どこでも行けるよね」「若ければ何とかなるよね」と思ったのかもしれないが、世の中そんなに甘くはない。県を一つ跨げばうん万単位の運賃になるのが現実なわけで、少年・少女はくれぐれも真似しないようにして頂きたい。