日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」6月6日開業 56年ぶり新駅 都心の新たな拠点誕生

東京メトロ日比谷線の「虎ノ門ヒルズ駅」が6月6日に開業した。従来から虎ノ門駅はあったが、虎ノ門ヒルズから離れており、利便性向上を求める声が多かった。計画から5年の月日を経て56年ぶりに新駅が誕生する。なお、現在は暫定開業という形であり、今後も工事が続けられる予定だ。
 
成長著しい虎ノ門ヒルズの一角に、その新駅はできた。そういえばありそうでなかったという新駅である。時刻は朝5時。周辺では工事が続けられているが、駅自体はすでにできている。マスコミはここにカメラを構えて「新駅誕生」と撮影していたようである。

真っ白のピカピカな駅舎があった。地上からすぐにホームというわけではなく、多少地下に降りる必要がある。

こちらが虎ノ門ヒルズ駅のホームである。メトロには入場券という概念がないので、一番安い適当な乗車券を買って中に入るか、駅員にトイレ目的だと告げれば無料で入場させてくれることもあるかもしれない。

ホームには多くの鉄道ファンが詰めかけていた。電車に乗る客よりもギャラリーの方が多いのではないかというぐらいである。

時刻標も液晶の最新式を採用しており見やすい。今この日にこの時間帯で、都内で一番にぎわったスポットというのは間違いない。

ホームドアも完備。ホームはまだ完全に完成している訳ではなく、天井や壁など利用に支障のない範囲での裏方の工事が今後も行われる予定だ。

ホームは2つあるが、それぞれの行き来はできないので注意。虎ノ門ヒルズタワー方面改札を抜けると、そのまま直結で虎ノ門ヒルズに行くことができる。雨に濡れずに行ける利点は極めて大きい。ビジネスマンの味方になる事は間違いない。

このような感じで、綺麗な地下通路が整備されている。


真っ白な地下通路から直結で直接行く事ができる虎の門ビジネスタワー。

こちらは虎ノ門駅。虎ノ門駅と虎ノ門ヒルズ駅は乗換駅扱いとなっており、1時間以内なら乗換として扱われる。

メトロでは乗車券を買わないと原則改札内に入る事はできないが、無理に電車に乗る必要はない。係員に言えば電車に乗らずに改札から出してくれる。しかしその分の料金は放棄する事にはなり、券面は無効になる。係員が気前のいい人で「駅名見えるようにして判子押しましょうか?」と言ってくれた。さすが鉄道ファンに優しい会社なのかもしれない。虎ノ門ヒルズと言えば主にビジネスマンの場所であるが、新駅開業で大きな利便性向上や付加価値向上、周辺の更なる開発に期待したい。