コンビニレジ袋有料化 ネットで大炎上の訳

コンビニのレジ袋有料化(1枚3円)を報じた記事が、ネットで炎上状態となっている。ヤフーで22時に配信された記事は8時間で5,000コメント近くつき、まさに大炎上だ。実は厳密には、コンビニ大手三社は例外規定に逃れられるバイオマス30%配合のレジ袋を使用している。本来バイオマス25%以上は無料でも構わないのだが、フランチャイズチェーン協会(JFA)が5月1日付けで以下のような策定を行っている。

1.対象となる買物袋
レジ袋の削減という本来の目的から、プラスチック製レジ袋に加え、バイオマス素材の配合率25%以上のレジ袋、海洋生分解性プラスチック製のレジ袋についても有料化をする。
2.価格設定
サイズ、バイオマス素材の配合率を勘案し、加盟店の負担にならないように3円前後とする。

つまり、この規定に準拠するために本来無料でも良いレジ袋をわざわざ有料にしているのだ。このガイドラインは各社の取り組みを拘束する物ではないとしているが、大手三社はこれに従った。「国のガイドラインより踏み込んだ取り組み」を強調したい思惑が見て取れる。
しかし現実としてそれをいちいちできるのか、オペレーション的に回るのか、客の理解を得られるのかという疑問があるのは事実だ。本社内等の限られた人間しか来ない店ではなく、一般路面店でテストして一般ユーザーのデータを集めないと意味が無い。コンビニという客数の多い場所で一人ひとりにレジ袋が必要かどうか聞いていられるのかという問題、袋詰めをするサッカー台がないという問題、スーパーより買い上げ点数が少ないコンビニでレジ袋有料化の意味があるのかという問題、プラスチックでいえば飲料はどうなんだという問題、うまい棒3本程度でもレジ袋代金を取るのかという問題、店員の少ないコンビニで有料化をやれば万引きが増えるのではないかという問題、そもそもコンビニの薄いレジ袋がそんなに環境に悪いとはいえない問題、数値として証明できるデータはあるのかなど課題山積であり、イオンタワーや省庁内など限られた人間が使うコンビニでは先行して有料化が実施されているようであるが、一般の路面店に展開した実績はまだ少ない。また客は袋詰めに不慣れであり、毎日100~1,000近い袋詰めをこなす店員はスピーディーに行えるが、客がマイバッグに詰めるとカウンターの滞留時間が増加し行列がウォークインまで達して密が起こるのは言うまでもない。本来客にスピーディーに帰って頂き回転数を上げるためにコンビニのレジも0.1秒単位で高速化されている現状、袋詰めで滞留するような事が起きれば本末転倒だ。国としても「例外規定は用意している。JFAが勝手に決めただけ」と突っ返すだけであり、多くの客はJFAおよび大手三社が方針転換し例外規定を活用して無料配布する事を期待しているに違いない。