2011秋冬 ハイスペスマホ5機種徹底比較

auとソフトバンクの2社は2011秋冬モデルの発表会を9月に前倒し実施、ドコモも10月に実施して出揃ったため、今回は発表されたハイスペックなスマートフォンの機能などを比較したいと思います。
○:対応  △:アップデート対応  ×:非対応  -:排他的非対応

機種 ISW11F ISW12HT ISW11M 102SH SC-03D
メーカー 富士通東芝 HTC モトローラ シャープ サムスン
本体価格 ? 63,000 63,000 ? ?
解像度 1280*720 960*540 960*540 1280*720 800*480
画面サイズ 4.3 4.3 4.3 4.5 4.5
画素数 1310 裏面CMOS 2D:500 3D:200
CMOS×2
800 CMOS 1210 裏面CMOS 810 CMOS
Android 2.3.5 2.3.4 2.3.4 2.3 2.3.5
CPU OMAP4430 1.2GHz MSM8660 1.2GHz Tegra 2 1GHz OMAP4430 1GHz APQ8060 1.5GHz
RAM 1GB 1GB 1GB 1GB 1GB
ROM(本体ストレージ) 8GB 4GB 16GB 2.2GB 16GB
幅*高さ*厚さ(mm) 64*128*10.0 65*126*12 67*127*12.2 65*128*9.7 69.6*130.6*9.5
重さ(g) 131 171 158 135 135.5
バッテリー(mAh) 1460 1730 1650 1520 1850

端末スペックについては、前回説明していたことが現実となり、デュアルコアの1GBRAMは当たり前、さらにはディスプレイ解像度を4.5インチ720p(1280*720)まで上げてきた機種もあります。これは想定外でした。
ROM増やしたいならSDカードを挿せばいいと言いますが、案外スマートフォンを使っているとROMの容量の重要さに気づかされます。ROMを占有するメインのコンテンツはアプリケーションでありますが、中にはSDカードに移動できないアプリケーションもあります。また、androidではSDカードは「外部ストレージ」であるため、パソコンで言えば内部にUSBフラッシュメモリが刺さってる感覚ですね。パソコンのハードディスクは「どんどん汚してしまえ」ですが、スマートフォンのROMは容量が少ない場合は「大事にとっておきたい」という考えが働いて、大容量アプリを積極的にダウンロードしなくなったりと、いろいろと行動が制限されてしまうので、ぜひとも大容量ROMを搭載してほしいところです。

バッテリーについては海外端末は積極的に大容量バッテリーを搭載していますが、国内端末はどれだけ頑張っても1,500前後で止まってしまっています。(1,500の壁?)
バッテリー自体を技術革新せよといいますが、もしそれができないのであれば、内部のチップセットを革新して最適化して小さくして、バッテリーに割り当てる領域を大きくすればどうですか?もちろんコストや製造ラインの都合などいろいろ響いてくるかと思いますが、インテルなんて数年に一度新しいプロセスラインでCPUを製造しています。これができないのであれば、国内、いや海外で戦っていくことはできないでしょうね。
ノートパソコンを製造しているNECや富士通、などあの辺であればバッテリーの技術もある程度持っているのではないでしょうか。容量としてはデュアルコア高解像度大画面ディスプレイで負荷も増えるでしょうから、2011夏モデルの倍となる2,400mAh程度は必要となってくるでしょうね。ここまで来て、ようやく一人前です。大容量バッテリーのせいで多少端末が重くなっても厚くなったとしても、ユーザー需要は変わらないのではないでしょうか。これもスペックがハイエンドであればの話ですけど。

ソフトバンクの発表会では特に目立ったニュースはなかったようですが、auではiPhone発売の噂もあって、かなり盛り上がったようです。(当方auユーザーですので過大評価している点があるかもしれませんが)
IS03やIS12T、WiMAXのevoなどを通じて「ワクワク感」を訴えてきた田中社長でありますが、今回は「Android au」のサイトを終了してまで、「未来は、選べる。」を宣伝文句としました。表向きはWindows Phoneも出てきてAndroid=auと言えなくなったというのが理由らしいですが、ユーザーニーズがそれほど高くないWindows Phone一機だけではこうもはならないと思います。

以下は、少しばかり今回の発表会で田中社長が述べた考え方をまとめています。

・通信事業者は、今まで制約(テザリングなど)を設けすぎたのではないか

・新キャッチフレーズ「未来は、選べる。」

ハイスペックのスマートフォンの機能を比較して、さらなる高機能化、高性能化の必要性を世に向けて発信してきたこの「スマートフォン比較」企画ですが、2011秋冬モデルにおいて、メーカーが反省して高性能の必要性を認識して、結果として私が求めるスペックにほぼ達したスマートフォンがいくつか出てきたこと、そしてスマートフォンユーザーも増えて宣伝的要素が薄まってきたことなども踏まえ、これ以降のモデルについては発展を見守っていくこととし、最新のスマートフォンスペックを追随、追いかけるのはこの記事で最後といたします。
あと数年すれば(というかdocomoは今の時点で実現していますが)各社ともLTEを搭載したスマートフォンを発売して、CPUもパソコンと同じ3コア(トリプル)、4コア(クアッド)の時代をたどっていくことでしょう。

最後に、auのスマートフォンの歩みを書いておきます。
“ストレート型”Androidスマートフォンを世に送り出した最初の端末はIS03(シャープ・2010年11月)。
「日本独自の機能を搭載!」としてアピールしましたが、スペックを求めるユーザーからは少しばかり文句も出たりしました。
それでも、全体としては滑り出しは順調と評価されました。
2010年秋冬期は1カ月に1つ何らかのスマートフォンを発売(11月=IS03、12月=IS06、2月=IS04、3月=IS05)するというペースで、中でも悪い意味で注目を浴びたIS04(富士通東芝製・2011年2月)は、防水や、デザインを重視したユーザーからは好まれましたが、中のソフトは不具合満載といわれ、強制再起動などに見舞われて安定性の低いスマートフォンと評されました。
一方、IS05(シャープ製・2011年3月)は、概ね評価のよかったスマートフォンです。メーカーのノウハウというものは、製品の品質に顕著な影響が現れるということを、多くのユーザーが実感したものです。

ガラケーと同じく、スペックが頭打ちになれば、今度はデザインや独自機能で差別化を図ることでしょう。
今後、変わったデザインのスマートフォンが出てきたときには、スペックが頭打ちになってきて苦戦している、ということです。これからの動向に期待です。