高速道路のガソリンスタンドはなぜ高い? ネクスコに聞いた

高速道路のSA/PAにガソリンスタンドが併設されている事が多いですが、下道に比べて30円程度高いです。輸送費が高いからと言う話があるかもしれませんが、基本的にガソリンスタンドがあるSA/PAであれば一般者用の出入り口や物品搬入用の出入り口もあり、アクセスに不便という訳でもなさそうです。高速のガソリンスタンドはなぜ高いのかネクスコに聞いてみました。

高速道路のガソリンスタンドにおける、ガソリン価格につきましては、各営業者において、資源エネルギー庁が毎週公表する石油製品価格調査、一般市況及び近隣SAの価格を参考に設定しているため、店舗毎に販売価格が異なります。

という事でした。資源エネルギー庁の調査、また近隣SAの価格を元に決定しているという事であり、一般市況という記述はありますが下道の競合店と比較しているという記述はありませんでした。よって、これらの指標は下道よりも2週間程度前の数値、つまり下道より20~30円程度高くなる訳であり、納得の数値です。あともう一つ言える事は、高速道路上のSA/PAの全てのテナントはネクスコに上納金を納めなければなりません。これが下道に比べて高いのは言うまでもなく明らかです。サービスエリア内店舗のグルメ価格が高いのも同様の理由でしょう。通常の下道であれば自分の土地なら土地代はゼロ円で済み価格をその分安くできますが、高速道路上に自分の土地は存在しません。よってネクスコから借りる必要があります。その為どのテナントも土地代も含んだ賃料をネクスコに納めなければならずそれが価格に反映されます。
それから最後の理由として挙げられるのは、「その価格でも汲む利用者がいる事」です。世の中は需要と供給で成り立っています。要は足元を読まれているという事であり、その価格で汲む人がいてかつ競合が存在しなければ下げる必然性がないのです。下に降りても良いけど基本料金取られるの痛いし、燃料足りない今すぐ汲みたいという事で降りずに汲みたい需要は確実に存在します。その価格で利用するかしないかは客の自由ですから、緊急事態の時はなるべく小額で利用するなど賢く使うのが良いでしょう。