市の経営者つまり市長になって街を作る課金ゲーではあるが、無料でも全然楽しめる数少ないゲーム。
ルールはこちらにあるので省略するが、最初でも親切にチュートリアルがあるので初心者でも安心だ。
スマホの高い処理能力を生かして、3Dになってグリグリ視点を動かせるのは感動ものだ。おまけに描画も綺麗。
シムシティ2000をプレイしたことがあるが、スマホではルールの緩和が行われている。
・予算設定、赤字(負債)の概念を廃止。赤字になることはないのでゲームオーバーもない
・道路が水道、電気を兼ねている
・住居は勝手に建つのではなく、プレイヤー(市長)が指示
・道路の建築や取り壊しは無料、住居の建築や移動、取り壊しも無料
・税金は勝手に決まる
・公共施設維持費の概念を撤廃。なので勝手にぶっ壊れることもない。忠実にやれば誰でも人口は右肩上がり
・災害は発生しないので対処も必要ない
よって市長の権限は「何をどこに建てるか」「何をケチるか」「何の生産を指示するか」「何を買って何を売るか」だけなので、電車等の隙間時間でも楽しむことができるようになった。
どこかで火災がいきなり発生したら、消防を派遣する操作をしなくてよくなった。ポンプが破裂することもなくなった。等々。
支持率が下がるか、建物を壊すかなどしない限り人口が減ることはない。
対処が必要な時は「!」が表示されて、電力、水道、消防、警察、下水、ゴミの処理については街の壊滅(支持率減、税収減)につながるので早急に対処する必要がある。発電所や水道の公害も問題となる。
最低限住居は警察と消防のエリア内かつ公害の範囲外に配置すること。警察は放置していると廃墟となり人が住まなくなる、消防は放置していると家が燃えてしまうので注意。昔のバージョンは家ごと消えていたが、今のは優しくなったのか?消防署を建てると建物は復旧。
範囲外の警告や公害は住居のみが対象となり、それ以外の施設は考慮しなくてよい。例えば市役所やホームセンターが警察の管轄エリア内である必要は無いので、どこか適当なところに置いておいてもよい。
一方、「住居追加で建てることができますよ~」「学校が欲しい~」などといった住民の提案は無視して構わない。特に教育系に金を投じてもいいことは無いので放置。住居そのものは無料だが、住居を建てると市のリソースを食うことになり、結果費用発生源になる。
発電所もコスパ(費用対効果)を考えて、見栄っ張りなどといって金を使ってしまうと後々苦しくなるので注意。金がない間は一番最下位の安い施設でやり過ごすしかない。
ステージが進むと病院の建設も必要になるが、病院がなくてもすぐに廃墟にはならないので問題ない。
ノルマ達成して報酬をもらうには人口を増やす必要がある。人口を増やすには住居の建築が手っ取り早いが、建築にはアイテムが必要なので時間がかかるのが難点だ。
最初の内は人口は公園や森などといった安いものでかさ上げしよう。そして建物はどんどんアップグレード。住居を新規に増やすとリソースを食うので、金がない内はアップグレードで済ませていくのもよいだろう。
最初の内はアイテム(建築に必要な部品)は工場で生産する必要があるが、ある程度プレイすると「貿易」といって金でアイテムを売買できるようになる。
この貿易を通じてアイテムを買うことで、自分で生産しなくてもプレイを進めることが可能。アイテムは他の都市を訪問することでも手に入れられる。
農作物の建物や家具店を建設するぐらいなら、貿易で手に入れた方がよい(これらの商業施設は建てることはできても壊すことができないので場所を食う)。ただしステージが進むとアイテムの種類が膨大に増え、貿易に出てこなくなることがある。今すぐ欲しければお金出してね、ということのようだ。うまくできている。
金は住居建築やノルマ達成などで結構入ってきて、街が発展すると税金だけで黒字運営も可能となる。いかに最初の内に巨額投資をせず、余計な物を建てずにケチるかがポイントである。
ステージが進むと4車線や6車線が建築可能となるが、これは渋滞の提案のないまま勝手に使うと金の無駄となる。ながめていたら車が10台以上連なっていて渋滞じゃないか?かわいそうだ、という思いは捨てるべき。概ね人口10万人を超えると渋滞の提案がくる。もし渋滞の提案が来ても逃げ道があって、一度道路をぶっ壊して再建築するとある程度はしのげる。4車線で渋滞提案→ぶっ壊す→2車線で建設となるが怒られない。これで税金が貯まるまで待つのだ。なので車線増=必ずしも渋滞が緩和するというわけでもなさそうだ。渋滞するのは道路の寿命の問題かもしれない。
1日ぐらいやり込むと誰でも☆15ぐらいまで進めることができるが、そのあたりから手詰まり感が出てきて住民からのアップグレード要求が少なくなるので、警察や消防のエリアを調整しながら住居の新規建設に作戦を変更する必要がある。このころになると部品の種類も増えており貿易で入手した方が効率がよい。
その後はペースが落ち込み、5日やってようやく☆19、人口10万人を目前といった状況になる。(無課金の場合)
☆25で人口15万人ほどになると工場のアップグレードやリーグ内のノルマをこなすことしかやることがない。やることがないので収入が増える一方だ。多くのユーザーが無課金でも10~30万シムミリオンを超えることだろう。無課金だと敷地の拡張も難しいので、最初の方に建てた公園や森をぶっ壊して住宅に変えていき「住宅のアップグレード」ノルマを満たしていくしかない。
ちなみにリーグのノルマも裏技が有り、カウントダウン開始前に所定のアイテムを工場で作り込んでおくことにより時間節約になる。タップした時点で収集となるのがポイント。シムミリオンを20000ほど集めるノルマは、税金徴収を半日ほど放置しておいてからタップするとかなり有利に進められる。また自分で絶対に不可能なノルマは開始してすぐキャンセルすると他のノルマが出てくる。ただし30ほどと上限があるので注意。
すべてを1から作り直したような印象で、よくいえば「簡単になり誰でもプレイできるようになった」「新しさの中での懐かしさ」
悪くいえば「忠実さがない。以前のような難しさは?」ということになる。
一方、やはり課金ゲーだなと思わせるのが、無料の道を壊すのは確認画面が出るくせに、金を使う部分に関しては確認画面がなくワンタップで行えてしまう点。これは怖い。
皆様も一度プレイしてもらいたい。
