au、大手三社初の残クレ「かえとくプログラム」開始

auが、大手三社で初めて自動車等で採用されている残価設定型のスマホ購入プログラム「かえとくプログラム」を21日から開始する。それに伴い、従来のアップグレードプログラムは2月20日をもって新規受付を終了する。これまでもアップグレードプログラムという名前のもと、残クレのような形式でやってきたが、「要は残クレですよね?」と販売員に聞くと「まあ」みたいに濁す言い方をし、残価という言い方をあえて避けてきた。今回公式に残価もどきプログラムを残価プログラムとして大々的に発表する事で、消費者にも売りやすい、納得して貰いやすいと考えたのだろう。
残クレとは、簡単に言うとn年後に売った時の価格を予めm万円と設定しておき、消費者は購入金額からm万円を引いた金額を分割で支払っていくというものだ。途中で解約した場合は残債の支払いが必要になる。自動車と違う点は金利が掛からないので面倒な金利の計算が不要という事。
例えば10万円のスマホがあるとして、このスマホを3年後に売った時の残価は4万円に設定されているとする。そうするとユーザーは6万円を3年間かけて分割で支払う。金額にすれば月1,666円程度であり、実質6万円のスマホを購入したことと同義になる。
3年後、最終回支払い分をどう処理するかについて、ユーザーは以下の選択肢から選べる。
1.auに端末を返却して他社に乗り換え →0円にはならないらしい(これが罠)
※当社が所定の条件・価格で買取りをした場合も、お客さまは残価のお支払いが必要となります。
2.auに端末を返却してauの最新スマホに買い換える →最終回支払い分の支払いは0円
3.使い続ける →最終回支払い分を支払う契約を再度結ぶ
上記の金額の例だと4万円を一括で支払うか、4万円を24回で分割する契約を再度結ぶ

過去に自動車で残クレで返済した事がある私のような人はすんなりイメージが湧くだろうが、そうでない人はイメージが湧くのが難しいだろう。残クレは契約時に残価を定義(約束)して契約し、規定の期間が経過した後は客自身で最終回支払い分の処理方法を選べるというのが特徴だ。従来のアップグレードプログラムは「返せば残債タダ」「返さないと違約金」となっていたが、この残クレプランの場合は残債がタダになるのは旧機種を返却かつ買い換える場合のみで、パターンが複雑化しており必ずしも残債がタダになるとは限らない点に注意が必要だ。
総務省に照会して電気通信事業法には抵触しないという報道もあったが、ユーザーに便利なように見せかけて料金プランを複雑化し1日でも長く、1ヶ月でも長く使い続けて貰うのが通信会社の策略であり、従来のアップグレードプログラム新規受付を終了させるという点からみてもこちらの方が通信会社にとっては儲けが大きいのだろう。利用する際には販売員からの説明をしっかり受けてよく質問し、理解した上で契約してもらいたい。